...向う顱巻(はちまき)をした道化もあるし...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...いつもの向顱巻(むこうはちまき)が...
泉鏡花 「婦系図」
...吹矢が当って出たような福助頭に向う顱巻(はちまき)...
泉鏡花 「海異記」
...今朝隊長の薄い顱頂(ろちょう)を見おろした時の感情で...
梅崎春生 「日の果て」
...頭部の肉は顱頂骨(ろちょうこつ)が透いて見える程(ほど)ひからびていて...
江戸川乱歩 「悪霊」
...氏の顱頂は殊に美しい...
高村光太郎 「人の首」
...疳癪(かんしゃく)まぎれに頭顱(あたま)を振たくったとみえて...
徳田秋声 「あらくれ」
...以前はお増などより髪の多かった頭顱(あたま)の地がめっきりすけて来たことが...
徳田秋声 「爛」
...自由党は亦百頭顱に近かき代議士を包有すと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...毛の薄くなってる顱頂部に汗がにじんで...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...群集の頭顱が重り合って並んでいて...
豊島与志雄 「生あらば」
...少々黒ずんだ顱頂部を現わすだけのことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...他の妖怪(ばけもの)らには誰にもそんな骸顱(しゃれこうべ)は見えなかった...
中島敦 「悟浄出世」
...顱頂(ろちょう)の極めてまん円(まる)な所(誰だって大体は円いに違いないが...
中島敦 「斗南先生」
...顱頂骨は特に薄弱なれども...
久生十蘭 「泡沫の記」
...顱頂骨の対応部は薄紙状に薄痩す...
久生十蘭 「泡沫の記」
...艮斎は樗園の事を叙して、「君有膂力、技亦抜群、雖顱依様、而髪五分、以示勇猛状、時或酔後夜行、途次往々顛人以為快」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...君自身の顱頂骨(ろちょうこつ)の上に残っているか……」私は今一度窓の外を振り向いて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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