...――私が口で饒舌(しゃべ)っては...
泉鏡花 「歌行燈」
...むざむざ饒舌(しゃべ)るという法はあるまいじゃないか...
泉鏡花 「海城発電」
...おれは」饒舌(じょうぜつ)になっている...
梅崎春生 「幻化」
...まるで人が違ったように気軽に饒舌(しゃべ)っていた...
近松秋江 「うつり香」
...饒舌(じょうぜつ)よりはむしろ沈黙によって現わされうるものを十七字の幻術によってきわめていきいきと表現しようというのが俳諧の使命である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...こう云った良い気持の調子の饒舌から...
戸坂潤 「思想としての文学」
...恐ろしい早口で饒舌り続けて...
豊島与志雄 「香奠」
...しかし友のそういう長所は、彼のうちに、豊饒な土地に、移植されると、まったく異なった力で生長していった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...往々にしてひどく饒舌になった...
豊島与志雄 「庶民生活」
...饒舌ってる人のゼスチュアーだけがあとに残る...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...とそんなことを饒舌る彼女は...
豊島与志雄 「女客一週間」
...饒舌りちらしながら五六杯応酬をして...
豊島与志雄 「別れの辞」
...お春さん」平次は乳母の饒舌(ぜうぜつ)を少し持て餘したやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...饒津(にぎつ)公園の方を廻って家に戻ったのであるが...
原民喜 「夏の花」
...近く朋友共が馬鹿話に浮かれて饒舌(しゃべ)るのを...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...趣味饒(おお)き文章を以て綴り...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...お登和嬢は先ほどよりの饒舌続(しゃべりつづ)け口の酸(す)くなりしをも厭(いと)わず...
村井弦斎 「食道楽」
...豊饒な土壌に根を下ろして...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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