...即ち山を急ぐことについて饒舌を弄したが...
石川欣一 「可愛い山」
...人に悪事は饒舌(しゃべる)まい...
泉鏡花 「活人形」
...なかまへ饒舌(しゃべ)る...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...自然の富饒の間に暖かい空気の下に...
大杉栄 「征服の事実」
...Y君の沈黙とM君の饒舌とは変な対照だつた...
種田山頭火 「松山日記」
...ただお前が……饒舌(しゃべ)るんじゃないぞ……一言もだぞ……待てよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...饒舌(じょうぜつ)よりはむしろ沈黙によって現わされうるものを十七字の幻術によってきわめていきいきと表現しようというのが俳諧の使命である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...いろんなことを饒舌(しゃべ)りだした...
豊島与志雄 「反抗」
...しかし饒舌(じょうぜつ)だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一行の饒舌るのを聞いて船頭のうちの老人が一行のものを米澤ぢやないかといつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...あるいは小理窟(こりくつ)位饒舌(しゃべ)れるようになるかも知れないが...
新渡戸稲造 「今世風の教育」
...自分の勝手なお饒舌(しゃべり)ばかりしていて...
二葉亭四迷 「平凡」
...尼達の饒舌(しやべ)るのを聞いて...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...ラムネ玉の音をさせながら饒舌(しゃべ)りあい...
山本周五郎 「青べか物語」
...七兵衛はその饒舌にひきつけられていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ただ饒舌っているという実感だけで話し始めた...
横光利一 「旅愁」
...いつもよりよく饒舌る努力も怠らないのであった...
横光利一 「旅愁」
...彼らはその労働を怠ることなくしてはこの老人の饒舌(じょうぜつ)に耳を傾けることができない...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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