...饑うるは猶忍(しの)ぶ可し...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...午(ひる)ごろより饑渇(きかつ)を覚ゆること切なり...
芥川龍之介 「鸚鵡」
...饑死をするのじゃて...
芥川龍之介 「羅生門」
...それが丸で饑饉の状態であつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...思想はたえず相尅(さうこく)しとはに盡きぬはその饑渇(きかつ)...
エミイル・※[#濁点付き片仮名ヱ、1-7-84]ルハアレン Emile Verhaeren 上田敏訳 「不可能」
...皆が饑饉で困っている場合に...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ミレエは腹が減つて饑(ひもじ)いと言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...水月はさういふ事を聞くとすぐ目の前に饑餓が迫つてゐる妻子の状態が描き出されると言つた...
高濱虚子 「俳諧師」
...口も利けないほど饑(う)え疲れていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...俺の饑よ、アヌ、アヌ、驢馬に乗つて逃げろ...
ランボー 富永太郎訳 「饑餓の饗宴」
...(饑饉といふやうな不幸もありはするが...
中原中也 「よもやまの話」
...汚穢、陋習(ろうしゅう)、饑餓、困憊、悪疫……、あらんかぎりの惨苦のしみとおった獣の生活がそこにある...
久生十蘭 「地底獣国」
...饑餓と大書してそびえ立っている...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...糧饑(かつえ)て痩せていますでしょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...年饑(う)ゆるに及んで部内の田租を免じ婢妾を放ち節倹自ら治む...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...饑饉(ききん)かなにか起こる前兆よ」「ちぇっ...
山本周五郎 「風流太平記」
...饑饉(ききん)でみんな貧乏人が斃(たほ)れて死んでしまふといふ時...
若松賤子 「黄金機会」
...その千乗の国が戦争と饑饉の艱難(かんなん)に逢っている時でさえも...
和辻哲郎 「孔子」
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