...ポテト……どうも脇息向の饌(せん)でない...
泉鏡花 「薄紅梅」
...青年と仙妃の前には肴饌(ごちそう)が並んだ...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...酒を出して饌(めし)をすすめた...
田中貢太郎 「嬌娜」
...李と粟飯を神饌として献る古例である...
中勘助 「府中のけやき」
...されば八重去つてよりわれ復(また)肴饌(こうせん)のことを云々(うんぬん)せず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...今度の御神饌(ごしんせん)に生烏賊(なまいか)があがりましたろう」「さようでございます...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...飲饌(いんせん)も出し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...竜宮へ迎えて珍饌で饗応されたのも...
南方熊楠 「十二支考」
...して見ると鼠は支那で立派な上饌(じょうせん)でない...
南方熊楠 「十二支考」
...王早く其兒に逢ふて城を固むる法を問はんと自ら出迎へてメを宮中に招き盛饌を供し...
南方熊楠 「人柱の話」
...その二百八十わたくしは榛軒軼事(いつじ)中飲饌の事を記して其半に至つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それから朝餉(あさげ)の饌(ぜん)に向った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それは栄玄が饌(ぜん)に対して奢侈(しゃし)を戒めたことが数次であったからである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その五十三八月二十二日に抽斎は常の如く晩餐(ばんさん)の饌(ぜん)に向った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...相嘗は相饗(そうきょう)または共饌(きょうせん)も同じ意で...
柳田国男 「海上の道」
...夕の御饌が嘗であるのに...
柳田国男 「海上の道」
...その点がこの食品の正式の供饌(ぐせん)として...
柳田国男 「木綿以前の事」
...神饌の供御(くご)などがあった後...
吉川英治 「平の将門」
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