...我は恰も消化し難き饌(せん)に向へる心地して...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...忙しげに供ふる饌(ぜん)に...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ポテト……どうも脇息向の饌(せん)でない...
泉鏡花 「薄紅梅」
...饌立の法が違って居ると女教員から苦情が出て...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...遠く見れば水戸様の饌(ぜん)にのりそうな農人形が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...好める饌(ぜん)に向かいて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...御饌(ごぜん)をたべる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...二十年前は二汁五菜を以て盛饌としたりしも...
福沢諭吉 「帝室論」
...飲饌(いんせん)も出し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...客至って饌(せん)を設くればすなわち出で来るは礼なり...
南方熊楠 「十二支考」
...一七七一年パリ板ターパンの『暹羅(シャム)史』にいわく、竹鼠は上饌なり、常鼠に似て尾赤く、毛なく、蚯蚓(みみず)のごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...和歌山県の神主の総取締りする人が新聞で公言せしは、神社は正殿、神庫、幣殿、拝殿、着到殿、舞殿、神餐殿、御饌殿、御炊殿、盛殿、斎館、祓殿、祝詞屋(のつとや)、直殿、宿直所、厩屋、権殿、遙拝所の十八建築なければ設備全しと言うべからずとて、いかに神林大いに茂り四辺神さびたる神社を見るも、設備足らずとてこれを滅却す...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...酒饌(しゆぜん)の出づるを促した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その二百八十わたくしは榛軒軼事(いつじ)中飲饌の事を記して其半に至つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夕の御饌が嘗であるのに...
柳田国男 「海上の道」
...また田の神祭の日の供饌(ぐせん)相饗の料にもなったものと...
柳田国男 「海上の道」
...すなわち神と人の食饌(しょくせん)を同じくする習慣とは反するのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...結願(けちぐわん)の日の神饌や供物を奪つて逃亡したりしてしまつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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