...帰れん!豊年飢饉の村じゃ田甫(たんぼ)がなくて百姓はウヨウヨと押し合うているのだ百三十呎(フィート)の煙突の下で無数の飢えがガンガンのたうっているナメクジみたいな沢庵ばかり食わされてしわくちゃの胃袋がそろそろ不逞な考えを吹く昼の休み――便所に行ったらビラがあったダラ幹を蹴っとばせ!さしあげる手は団扇のように大きい指環の代りにガリを切るタコが固いお...
榎南謙一 「無念女工」
...パリ市民が饑饉に苦しんでゐる時...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...事実は天明の大饑饉の際だつたので...
薄田泣菫 「茶話」
...土木工事〔(飢饉や不況時に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...けどそれには飢饉も同情もなんのかかわりもないのです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...併し仮に豊作であっても飢饉にならないとは保証出来ない...
戸坂潤 「社会時評」
...大飢饉(ききん)のときに...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「キリストのヨルカに召された少年」
...「饉餓に関する論文」などに興味をひかれ勝ちです...
原民喜 「書簡」
...食糧飢饉……オクラホマの大飢饉のときには...
久生十蘭 「だいこん」
...水飢饉のため、風呂沸かず、据風呂で沸かして運ぶ始末、心地悪し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...及び飢饉は人口の半ばを奪い去ったものと考えられた4)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし吾々は、ヨオロッパの北方の牧畜民の間では、戦争と飢饉とが、その人口を彼らの貧弱な生活資料の水準に抑止した主たる妨げである、と云って、間違いがないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...要するに、私に言わせますれば、東北の飢饉は、あれは一種の「人工飢饉」である、とさえ申上げたいほどであるのであります...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...日本はまもなく鉄飢饉(ききん)にみまわれる...
山本周五郎 「季節のない街」
...饑饉(ききん)かなにか起こる前兆よ」「ちぇっ...
山本周五郎 「風流太平記」
...飢饉の年でもあると...
吉川英治 「大岡越前」
...道元(どうげん)のあとをさがすのだ――飢饉(ききん)となれば...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...饑饉(ききん)でみんな貧乏人が斃(たほ)れて死んでしまふといふ時...
若松賤子 「黄金機会」
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