...水涸れて水饑饉のいたましさ...
種田山頭火 「其中日記」
...自然現象と社会現象現在で最も大きな問題は何と云っても東北地方の「凶作」飢饉である...
戸坂潤 「社会時評」
...飢饉(ききん)、不正利得、困窮から来る売淫(ばいいん)、罷工から来る悲惨、絞首台、剣、戦争、および事変の森林中におけるあらゆる臨時の追剥(おいはぎ)、それらももはや恐るるに及ばないだろう、否もはや事変すらもないとさえ言い得るだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...饑饉年(ききんどし)から太らせた米屋だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...閏(うるう)十月の饑饉(ききん)...
中里介山 「大菩薩峠」
...いざ饑饉という時には...
中里介山 「大菩薩峠」
...常に飢饉という形でだけ現れるものではなく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...野蛮な民族が飢饉により蒙る悲惨な状態の顕著な事例が起っている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この記録の始まって以来起った種々なる死亡や疫病や飢饉や流血戦争やその他の破壊原因に関して...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...1)Hist. of Air, Seasons, etc., vol. ii. p. 366.2)Id. p. 202.表に列挙されている大飢饉及び凶作二五四のうち...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かくて欠乏と飢饉とがこれら工業国の富の性質の危殆にして従属的なるを教えるに至るであろうが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...飢饉(ききん)も来ようかといわれている昨日今日...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この類話が外國にも有り埃及王ブーシーリスの世に九年の飢饉あり...
南方熊楠 「人柱の話」
...「私は饑饉(ききん)でみんなが死(し)ぬとき若(も)し私の足が無(な)くなることで饑饉がやむなら足を切っても口惜(くや)しくありません...
宮沢賢治 「学者アラムハラドの見た着物」
...とうとうほんとうの饑饉(ききん)になってしまいました...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...市内の賤民が飢饉に苦むのに...
森鴎外 「大塩平八郎」
...六百里にもわたってひどい飢饉(ききん)を来したのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...むしろ、幸いとして、「食えない者は、おれと働け、働くところに、飢饉はない」と、かかえ込んだ...
吉川英治 「平の将門」
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