...「金剛杖」は、仏教修行者が持つ経筒の一種である...
...巧みに金剛杖で受留められた...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...山歩きに必要な金剛杖(こんごうづえ)の役にも立ったであろう...
寺田寅彦 「ステッキ」
...武士ではないがマンザラ町人でもない――手に四尺五寸ほどある樫(かし)で出来た金剛杖(こんごうづえ)まがいのものをついていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...手に突いていた金剛杖を...
中里介山 「大菩薩峠」
...その神変不思議な一本の金剛杖で支えられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬はよく見澄まして例の金剛杖で...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬は金剛杖でそれを横に払いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...金剛杖を立て直して...
中里介山 「大菩薩峠」
...盲法師は呆(あき)れた面(かお)で金剛杖をつき直しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無名(ななし)の沼の岸を机竜之助は金剛杖をついてではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...右手に金剛杖(こんがうづゑ)ほどの六尺棒まで持つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金剛杖(こんごうづえ)に草鞋(わらじ)ばきの私たちを...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...金剛杖を突き、呪文を唱えながら行く御嶽道者らで、その鈴声に伴われて行けば知らず知らずに木曾路に這入ってしまうのである...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...お望みに依って大円鏡智流の金剛杖をもってお対手(あいて)をさせん...
吉川英治 「剣難女難」
...金剛杖を三分に握り占めて横身に構え...
吉川英治 「剣難女難」
...ピュッと刎ね返って来た金剛杖の陰の横すくい...
吉川英治 「剣難女難」
...ややしばらくりゅうりゅうと金剛杖を振り馴らして...
吉川英治 「剣難女難」
...吉祥房は金剛杖の端を左手に押さえ...
吉川英治 「剣難女難」
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