...起き出でた時よりは餘程明るくなつたが...
石川啄木 「葬列」
...東村山の停車場より二十餘町にして達す...
大町桂月 「東京の近郊」
...晩(ばん)には晝食(ひるめし)の餘(あま)りの飯(めし)を食(た)べるので...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...餘所(よそ)行きの時は鼠地の細かい小紋をしば/\着た...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...更立男王、國中不服、更相誅殺、當時殺千餘人...
陳壽 「魏志倭人傳」
...……初穗節(はつほまつり)(八朔)までは最早(もう)幾日(いくか)でござりますえ?カピ妻 二週間(しうかん)と零餘(はした)が幾(いく)らか...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その餘計な處を削つた紀の史通削繁は...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...七千餘里...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...おつぎは勘次(かんじ)がさういはれる時(とき)何時(いつ)も赤(あか)い顏(かほ)をして餘所(よそ)を向(む)いて畢(しま)ふのである...
長塚節 「土」
...まあだ壯(さかり)だからそんでも何處(どこ)へか拵(こしら)えたかえ」輕微(けいび)な瘡痍(きず)を餘(あま)りに大袈裟(おほげさ)に包(つゝ)んだ勘次(かんじ)の容子(ようす)を心(こゝろ)から冷笑(れいせう)することを禁(きん)じなかつた醫者(いしや)はかう揶揄(からか)ひながら口髭(くちひげ)を捻(ひね)つた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は實際(じつさい)嫂(あによめ)の御馳走(ごちそう)には餘(あま)り興味(きようみ)を持(も)ち得(え)なかつたのである...
夏目漱石 「門」
...其時(そのとき)の彼(かれ)は他(ひと)の事(こと)を考(かんが)へる餘裕(よゆう)を失(うしな)つて...
夏目漱石 「門」
...あなたの故郷は何處です……」話の中絶する手持無沙汰をもて餘して...
南部修太郎 「霧の夜に」
...餘程辛かつたと見えて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女房(つま)は内職の仕立物に餘念なかりし手をやめて...
樋口一葉 「大つごもり」
...有二封邑一者十餘世...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...關東雅人のうちでは、餘り、書については語りたくない...
吉川英治 「折々の記」
...しひて史實をゆがめるやうな作爲も餘り用ひてをりません...
吉川英治 「折々の記」
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