...自ら「神を求める者」を以つて任ずるのは餘りに口幅つたい仕業である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私が幸ひ獨身者には少し餘る位收入(みいり)があるので...
石川啄木 「菊池君」
...批評が無いと同時に餘り無關心過ぎるところが有る...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...十餘町ばかり驅けて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...餘り戰鬪や作戰とは關係のない至極のんびりしたものになるかも知れないが...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...その餘りを琴に作つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...身のたけ、六尺に餘り、力三十人を兼ねたる剛勇無雙の士也...
大町桂月 「國府臺」
...荷物堆くつみたる上に、十人餘りの旅客、傘をならべて蹲踞す...
大町桂月 「房州紀行」
...誰の仕業か餘程氣を附けてゐても判らなかつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...なんでも同じ村の餘所(よそ)の家へ子守りに雇われていて...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...餘り仰々(ぎょう/\)しくならないように...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ケーは餘計な(extra)仕事...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...婦人に送る最初の手紙としては餘りに...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...餘計な細工をして飛んだ罪を作るのは止した方がよからうとな」「親分」「何をもぞ/\して居るんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――人魚詩社宣言――聖餐餘録食して後酒盃をとりて曰けるは此の酒盃は爾曹の爲に流す我が血にして建つる所の新約なり...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...それが餘波(なごり)の幾万金(いくまんきん)...
樋口一葉 「われから」
...それから餘所の振舞酒にしたたか醉つた時などには...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...そこから餘(あま)り遠(とほ)くない...
若杉鳥子 「彼女こゝに眠る」
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