...餘姚亦更二博愛一爲二公愛一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...僞善者とさへ思つてゐる餘裕がないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...樂長は餘(よ)のひと/″\と共になだめ止むるほどに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...言換へれば萬人の同感を引くべく餘りに限定された内容を歌つてあるだけに...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...その創作的態度の上に餘りに露骨に批評家としての野心を見せ過ぎてゐる...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...丈(たけ)にも餘る緑の黒髮後(うしろ)にゆりかけたる樣は...
高山樗牛 「瀧口入道」
...太閤は五十七歳の老齢に達して世継ぎの子を儲(もう)けたうれしさの餘り...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...平公は明るくなつて來た空とまだ餘り遲くない日射とを見た...
田山花袋 「歸國」
...餘(あま)り甚(きつ)う歎(なげ)いては姫(ひめ)の身(み)が心元(こゝろもと)ない...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...是れ英雄懷を遣るの餘戯に過ぎざる可きをや之れを聞く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...紀昌の方は尚一矢を餘してゐた...
中島敦 「名人傳」
...餘所(よそ)を一寸(ちよつと)見(み)る度(たび)に大(おほ)きな菅笠(すげがさ)がぐるりと動(うご)く...
長塚節 「土」
...餘程ひどく怯(おび)えたものと見えて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...餘計な細工をして飛んだ罪を作るのは止した方がよからうとな」「親分」「何をもぞ/\して居るんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...餘りにも明かです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親の乙松も持て餘して居た樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...同卓二十餘人の客人は已に皆な之を食べてしまつてゐる...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...昔時 TIEDEMANN が言語を以て窘迫の餘...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
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