...そうしてまたまた餓え死したくねえという結論を得て散会した...
太宰治 「ロマネスク」
......
陀田勘助 「手をさし延べよう!」
...しかも、彼女は金に餓え、私は金に囲繞(いにょう)せられていたが、その時資本金八千六百万ペセタ、バルセローナ銀行頭取の欲しかったものは、金でもなければ名誉でもない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...自分はこう見えても女に餓えているような男でないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは餓えたる犬でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「御参なれ」餓えたる犬共は...
中里介山 「大菩薩峠」
...餓鬼のつもりで有難く御馳走になっちまえ」東北大いに餓えたり!そりゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...職業に餓えて、あの砂埃りのひどい東京の街を痩犬のようにさまよって、哀訴したり嘆願したりしなければならないのは、今から考えてもぞっとするほど解り切った事である...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...すがりついて互いに手を引き合った八人の男女の子供達――餓え疲れて眼ばかりキョトキョトさせ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...どうして日本がこれを餓えさせることがあるものか...
三好十郎 「俳優への手紙」
...餓える恐れが有る?僕には信じられない...
三好十郎 「俳優への手紙」
...そして確かに餓えがもとで死んでしまいました...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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山村暮鳥 「或る淫売婦におくる詩」
...餓える者さえたくさんいる...
山本周五郎 「はたし状」
...その女子(おなご)だけでも乗せてあげたらようがしょう」とにかく雲霧たちは人里に餓えている...
吉川英治 「江戸三国志」
...餓えたる者苦しめる者に対して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...わずかにその餓えを充たしたに過ぎぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...人が自分の身命を賭して餓えたる人に食を与えることは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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