...大餒(おおす)えに餒えている...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...そのうえ「若敖之鬼餒而(むえんぼとけのひぼし)」これもまた人生の一大悲哀だ...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...長く餒ゑざりし也...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...依テ以想ン二其種々凍餒之苦状ヲ一乎...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...○夏(なつ)も山間(やまあひ)の雪を以て魚鳥(うをとり)の肉(にく)を擁包(つゝみ)おけば敗餒(くさら)ず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一家十余人が餒(う)えず凍(こご)えずにくらしております...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...それに時間がたつに従ってだんだん餒(ひも)じくもなって来た...
徳田秋声 「仮装人物」
...気が餒(う)えきって来ると...
徳田秋声 「黴」
...健かな餒(う)えを感ずる鼻に旨(うま)い湯気を嗅ぎながら待っていた...
徳田秋声 「黴」
...餒(ひも)じい思いをさせられたことが身にしみているので...
徳田秋声 「縮図」
...餒(ひも)じいのが当然であり...
徳田秋声 「縮図」
...此方(こつち)が餘程(よつぽど)餒(ひもじ)いや...
徳田秋聲 「絶望」
...情味に餒(う)えているような浅井の耳に...
徳田秋声 「爛」
...さすがに、餒(う)え、疲(つか)れ、病者も続出する...
中島敦 「弟子」
......
中谷宇吉郎 「雪」
...その気既(すで)に餒(う)えたるが故に...
福沢諭吉 「日本男子論」
...金があれば先(ま)ず餒(かつ)えることはないから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...気が餒(す)えると云うような事を思(おもっ)たものと見えます...
福澤諭吉 「福翁自伝」
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