...最大の名誉などの好餌(こうじ)につられることなく...
海野十三 「海底大陸」
...恐ろしい殺人鬼の餌食(えじき)とねらわれていたのだとは...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...大砲の餌食となり...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...男の心を誘惑する甘味ある餌食(えじき)であった...
谷崎潤一郎 「秘密」
...芸術! それは鷲(わし)が餌食(えじき)をつかむように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鳥獣の餌になってしまって骨も残らないように...
中里介山 「大菩薩峠」
...追(お)へば忽(たちま)ちに遁(に)げる鷄(とり)がどうかして狹(せま)く戸口(とぐち)を開(ひら)いてある穀倉(こくぐら)に好(この)む餌料(ゑさ)を見出(みいだ)して這入(はひ)らうとする時(とき)に其(そ)の狹(せま)い戸口(とぐち)が身(み)を入(い)るゝに足(た)りなければ徒(いたづ)らに首(くび)を(さ)し込(こ)んでは足掻(あが)いて/\さうして他(ほか)へ行(い)つて畢(しま)ふ...
長塚節 「土」
...魏伯陽の内丹では服丹餌丹の法や...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...すぐ死んださうで」「餌はお辰がやつたに間違ひあるまいな」「皆んなで言ふんだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一万両の小判を餌に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時鳥(ほとヽぎす)の來(く)る時分(じぶん)に餌(ゑ)をさがして蛙(かへる)などを道(みち)の草(くさ)にさし...
樋口一葉 「曉月夜」
...餌を減らしてまでも苦しみの時間を長くしなければゐられない性分なのである...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字2、1-13-22]」
...餌を尋ねる多数の餓狼の如くに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ちょうど餌をやりすぎた犬に見るように...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...後ろには餌(え)を待つ雛(ひな)のように...
森鴎外 「山椒大夫」
...随分遠くから餌を運ぶものも出来て居るが...
柳田國男 「家を持つといふこと」
......
横瀬夜雨 「花守」
...甘言(かんげん)の餌(え)をにおわせながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
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