...◯なお一例として三十八章末尾の鴉の記事を見るに「また鴉の子神に向いて呼(よば)わり食物なくして徘徊(ゆきめぐ)る時鴉に餌(え)を与うる者は誰ぞや」とある...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...今日はこちらから餌をわけてやる...
梅崎春生 「魚の餌」
...充分に餌を買うだけの余裕のないやりくりではないのか...
梅崎春生 「魚の餌」
...首尾よく餌を捕えた後には...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...桜の木に棲んで、その葉を餌とし、おまけにその枯つ葉を縫ひ綴くつて、一冬の寒さ凌ぎの料とすることをのみ知つてゐる簑虫にとつては、気紛れで、ひと一倍感じやすい桜の葉は、自分の一生を託するにしては、信頼の出来かねる相手に相違ない...
薄田泣菫 「独楽園」
...本望だ」他の人が餌をやっても食わなかったが...
田中貢太郎 「阿宝」
...その餌が地面にこぼれるので...
外村繁 「澪標」
...餌は鰯を使った...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...餌をつけておいて...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...と思うと奇麗(きれい)な足の爪が半分ほど餌壺(えつぼ)の縁(ふち)から後(うしろ)へ出た...
夏目漱石 「文鳥」
...これだけの餌をやって置けば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鷹の生餌を欲しい人や...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自殺を企てて食餌を拒むものでも...
久生十蘭 「新西遊記」
...雪の中に餌をあさりながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...しかし竹の先に輪をつけて臭い泥溝をつついてアカイコ(東京でボーフラ)を取つては金魚の餌(えさ)に売るといふ商売に至つては実に一点の風流気もない...
正岡子規 「墨汁一滴」
...小鳥さえ各ちがった餌で育つのですものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...僅に二三羽餌を拾う鶏のいるのを眺めつつ...
横光利一 「欧洲紀行」
...わざわざ敵の好餌となっていたのも...
吉川英治 「三国志」
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