...(黄泉(よみ)の使に)女こそ男の餌食(えじき)です...
芥川龍之介 「二人小町」
...彼女の鉄の体質は神経病の餌だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
... 690流の岸に餌をあさる羽禽の群に――頸長き白鳥あるは丹鶴に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は餌物(えもの)をつかんでる梟(ふくろう)のように暗闇(くらやみ)に満足して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...餌壺をどうして籠の中へ入れる事ができるのか...
夏目漱石 「文鳥」
...餌をやっている白鼠は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三千五百石の旗本の跡取といふのを餌にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎(うさぎ)なども捕(とら)へて餌食(ゑじき)にします...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...薄暗い廻り梯子を踏んで上がつて行くと肥満(ふと)つた南欧人らしい女主人が招牌(かんばん)どほりの金輪に乗つてゐる白鸚鵡に餌をやつてゐたりした...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...戦ひ敗れて食餌に乏しい東京都では...
正岡容 「下谷練塀小路」
...彼らはその乏しい収穫にある不時の不作が起った結果として飢饉の餌食となるかの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その知識慾を餌じきにされて...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...硬ばった死人が自由に柔らかくなるという薬餌であった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...呉はこの好餌を完全に捕捉殲滅(ほそくせんめつ)し去るべく...
吉川英治 「三国志」
...伊那丸(いなまる)という餌(えさ)をもって釣(つ)りにきたのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...好餌をもって誘っても...
吉川英治 「宮本武蔵」
...餌はしこ、またその一族のはま何とかいふさよりに似た細身の魚を最上とし、それが間に合はずば大方の魚の切肉(きりみ)、即ち共餌(ともえ)ででも釣れるのです...
若山牧水 「樹木とその葉」
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