...のみならず乳母を養うことも貧しい彼の家の生計には出来ない相談の一つだった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...蓮香は桑の病後の体を養うには物を食べさせないようにしなくてはいけないので...
田中貢太郎 「蓮香」
...実際脳の灰白質を養う血管の中の圧力がどれだけ減るのかあるいは増すのかわからないが...
寺田寅彦 「春六題」
...すべからく寝て鋭気を養うべしだ」言いつつ菓子皿に残れるカステーラの一片を頬(ほお)ばり「むむ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...なお本陣の方には幾多の猛者(もさ)が養うてあるのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...さッき横井さんの言われたいわゆる方針を誤らぬようにして行くのが確に得難い才である、その才を養う...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...その時に当ッて能(よく)心を養うものは何かというと...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...しかも彼らがそれを養う資力がない時には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この国が全体としてより大なる人口を養うことになるか否かは問題であろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自分で養うことの出来ないたくさんの子供を産みつづけている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...富と資本の増加がより多数の労働者を養う力の比例的増加を伴うことは滅多にないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ある国王多く好馬を養う...
南方熊楠 「十二支考」
...昔禅師あって白鶏を養う...
南方熊楠 「十二支考」
...妻と三人の子とを養うことの出来ぬのを見て...
森鴎外 「渋江抽斎」
...知を養うことに悪はない...
柳宗悦 「工藝の道」
...そんな美味(うま)い口を……」「だって妾が二百円取ってお兄様を養うよりも...
夢野久作 「二重心臓」
...悠々(ゆうゆう)老いを養うのみだ」――と...
吉川英治 「三国志」
...世に不満な人間どもが反骨を養うには恰好な地の利であった所にはちがいない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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