...病さえ静に養うに堪えない求馬の寂しさには気がつかなかった...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...両君の来意は近年徒(いたずら)に拙(せつ)を養うにのみ力(つと)めているわたしを激励して...
永井荷風 「十日の菊」
...予は常識のみを養うべしとは言わず...
新渡戸稲造 「教育の最大目的」
...これは今横井さんの最後にお話になッたところの人格を養うということである...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...もって一国全体の力を永遠に養うにあるのみ...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...是れは田舎ながら手に少し覚えのある芸から自然に養うた意匠でしょう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それを養うよりほかはあるまいなどと...
堀辰雄 「ほととぎす」
...植物と宗教私は草木に愛を持つことによって人間愛を養うことが出来得ると確信して疑わぬのである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...その住民を養うに足りない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一人を養うに足る以上には出ないと思われるわずかな額を四...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...子供を養う能力が減少するのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...読書の習慣を養うには閑暇を見出すことに努めなければならぬ...
三木清 「如何に読書すべきか」
...かつ自ら食するものは自ら作らねばならんという自営心をも養うから僕は子供のある親たちによくこのワッフル鍋を勧(すす)めるよ」大原「僕も今にお登和さんと婚礼して子供が出来たらこの鍋を買って与えよう」小山「アハハ大層長い話だ」大原「しかし乳を離したらモー食べさせていいだろう」小山「イヤそれはいかん...
村井弦斎 「食道楽」
...実際の富を作り武力を養うに十分であったのであります...
柳田國男 「名字の話」
...そこから生えた野菜でまた一家の身体を養うことを考え...
横光利一 「旅愁」
...養うところの兵二十万...
吉川英治 「三国志」
...養う家の子があることを考えて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...有為な青年を家に養うということは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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