...夕餉の支度をしてゐると...
種田山頭火 「其中日記」
...大きな餉台(ちゃぶだい)がまだ散らかったままであった...
徳田秋声 「足迹」
...餉台(ちゃぶだい)におかれたランプの灯影(ひかげ)に...
徳田秋声 「爛」
...食事の時にはやはり一緒の餉台に坐ったり...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...女中が餉台を片附けてゆくと...
豊島与志雄 「影」
...餉台にしがみついてる宮崎の相手をしてやった...
豊島与志雄 「別れの辞」
...三十間堀春日にて昼餉をなし夕刻新富座楽屋に松莚子を訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...夕餉の膳に向かう張合もなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...村長はもうとつくに夕餉をすましてゐたから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...唐きびのからでたく湯や山の宿奥の一間に請ぜられすすびたる行燈の陰に餉したため終れば板のごとき蒲団を敷きたり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...其処で昼餉(ひるげ)を終へて後写生に取り懸つたが大略の輪郭を定めるだけにかなりに骨が折れて容易には出来上らない...
正岡子規 「病牀六尺」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...「夕餉(ゆうげ)までにおもしろき話一つ聞かせ玉へ...
森鴎外 「文づかひ」
...旅人が餉(かれい)を認(したた)めた場処などという説が起りそうだ...
柳田國男 「地名の研究」
...明日の朝まで」おそい朝餉が供された...
吉川英治 「私本太平記」
...そもじらと夕餉(ゆうげ)を興じたく切々に思う日もあるぞかし...
吉川英治 「新書太閤記」
...朝餉(あさげ)に向う時は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...夕餉(ゆうげ)のけむりが流れていたが...
吉川英治 「源頼朝」
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