...井田が室内を片づけ終つた時は既に夕餉の支度が出來て居た...
有島武郎 「半日」
...宮ちゃんと一緒にお食べなさい」私は大きな餉台(ちゃぶだい)にほかの売女(おんな)どもと一緒に並んで御飯(めし)を食べたりなどしていた...
近松秋江 「うつり香」
...餉台の上には酒の銚子まで並んでいました...
豊島与志雄 「香奠」
...餉台のふちを力無く這いまわっていた...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...琥珀(こはく)群青色(ぐんじやういろ)の指輪を一つづゝはめた両手を餉台(ちやぶだい)の上に並べて見せた...
長與善郎 「青銅の基督」
...夕餉(ゆうげ)もないだろう...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...夕餉(ゆふげ)の煙ほの白く空にただよふ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...ああ秋も暮れゆくこのままに故郷にて朽つる我にてはよもあらじ草の根を噛みつつゆくものどの渇きをこらへんためぞ畠より疲れて歸り停車場の裏手なる便所のほとりにたたずめり日はシグナルにうす赤く今日の晝餉に何をたうべむ(故郷前橋にて)...
萩原朔太郎 「晩秋哀語」
...夕餉(ゆうげ)を飾るこの地で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...やがて煙のやうに湯氣の騰る暖い朝餉の膳に私達は向つた...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...家では権八の母親が夕餉(ゆふげ)の仕度(したく)をして私達の帰りを待つてゐた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...午餉を早めに済ませて...
山本周五郎 「落ち梅記」
...夕餉(ゆうげ)は小酒宴ときまったようで...
山本周五郎 「菊千代抄」
...寝台の上にさし向いで吸取紙を茶餉台代りにしているので...
横光利一 「旅愁」
...朝餉を喰べたあとも...
吉川英治 「私本太平記」
...――そんな夕餉時(ゆうげどき)の一瞬には...
吉川英治 「親鸞」
...夕餉(ゆうげ)のしたくに遅々としておるので...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索