...……四遅い午餉(ひる)だったから...
泉鏡花 「薄紅梅」
...日が暮れてお夕餉(ゆうはん)が済んでもなお母様は...
竹久夢二 「少年・春」
...母親(おふくろ)はうまい夕餉を料つてわたしを待つてくれました...
竹久夢二 「砂がき」
...久しぶりで口に馴れたお前の手で漬(つ)けた茄子(なす)と生瓜(きゅうり)の新漬で朝涼(あさすず)の風に吹かれつつ以前のとおりに餉台(ちゃぶだい)に向い合って箸を取った...
近松秋江 「うつり香」
...晩飯の餉台(ちゃぶだい)がまだそこに出ていた...
徳田秋声 「爛」
...足のぐらぐらする餉台の上には馬鈴薯(じゃがいも)と大根とのごった煮と冷たい飯とだけだった...
豊島与志雄 「神棚」
...そして冷酒のままそれを餉台の上に置いた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...机の下のくらがりで噛ツて居るを夕餉の人々は知らぬげであつた...
長塚節 「月見の夕」
...コトコトと夕餉(ゆふげ)の支度をしてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...渋塗りの小さい茶餉台が一つ...
林芙美子 「帯広まで」
...台所では義母が昼餉(ひるげ)の仕度(したく)をしていた...
原民喜 「死のなかの風景」
...砂原では木片を燃やして夕餉の焚き出しをするものもあつた...
原民喜 「夏の花」
...彼の Breakfast が彼女の夕餉と一処だつた...
牧野信一 「F村での春」
...この地の猴をも近国より来る猴をも収容し商人輩に供餉(ぐしょう)す...
南方熊楠 「十二支考」
...家では権八の母親が夕餉(ゆふげ)の仕度(したく)をして私達の帰りを待つてゐた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...大衆課税去る十二日の夕餉のテーブルに...
宮本百合子 「女の手帖」
...山里の珍味に夕餉をすます...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...共に朝餉(あさげ)でも」「いえ...
吉川英治 「私本太平記」
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