...飾窓には旨(うま)そうな鶏の丸焼きだの豚の脚などがぶら下っていました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...その飾窓(ショー・ウィンドー)の傍(そば)には...
海野十三 「疑問の金塊」
...老商チャンの飾窓から離れた...
海野十三 「少年探偵長」
...その飾窓のようなものから...
海野十三 「地球発狂事件」
...例の飾窓みたいな所だけは依然として灯がついていて...
海野十三 「地球発狂事件」
...大商店の飾窓がずらりと並んで...
豊島与志雄 「川端柳」
...前の薬局の飾窓を眺めていた...
中島敦 「虎狩」
...そして店々の飾窓には...
萩原朔太郎 「猫町」
...花店の飾窓つゆにぬれたり...
萩原朔太郎 「若き尼たちの歩む路」
...どの飾窓からも、彼の昔の記憶にあるものや、今新しく見るものがチラチラしてゐた...
原民喜 「氷花」
...どうしても飾窓の前から離れられないような気がすることがある...
久生十蘭 「キャラコさん」
...急に足をとめてそこの飾窓を覗きこんだ...
久生十蘭 「金狼」
...或る町の古道具屋の飾窓に熱心に見入つてゐた...
堀辰雄 「羽ばたき」
...横の方の飾窓に古い女帯や反物の再生法の見本が陳列されていた...
宮本百合子 「新しい美をつくる心」
...色セメントや色ペンキで近代様式の数寄(すき)を凝らした家並み……意匠の変化を極めた飾窓……往来に漲る光りの洪水……どよめき渡る電車...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...鉄の網目の降りた飾窓を覗き歩いているだけだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...装飾窓の品品も写真機とか山岳地の木彫の玩具とか...
横光利一 「旅愁」
...軒並のハイカラな飾窓の硝子(ガラス)に...
オン・ワタナベ(渡辺温) 「兵士と女優」
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