...書斎を飾るべき色彩と云っては...
芥川龍之介 「路上」
...かく色を揃へて花を飾るには...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...出世して系図を飾るという考えを有(も)っていた祖父さんはこの政治上の変動で全然前途の希望がなくなって...
伊波普猷 「私の子供時分」
...うちの人が今日は雛さまを飾るのだから早く歸れと言つてゐる...
太宰治 「思ひ出」
...それにはたとい小さくとも一軒の家を構え、部屋を飾るとか、花を植えるとか、日あたりのいいヴェランダに小鳥の籠(かご)を吊(つ)るすとかして、台所の用事や、拭(ふ)き掃除をさせるために女中の一人も置いたらどうだろう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...……門松らしいものをこしらへて飾る...
種田山頭火 「其中日記」
...女子の入れ墨を以て身体を飾る事類例甚多し...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...今日我帝都の夜を飾るネオンサインを見る時に...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...これ迄は冠毛飾る此兜...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...店へ飾るものといっては何一つなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...「愛欲小説」は時代のショウウィンドウを飾る常に新らしき...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...(今時分まで、何うして、この老女だけが起きているのか? 祈祷の係ともちがうのに)梅野は、上座へ坐って、静かに「何しに、今時、庭へおじゃった?」深雪が、顔を上げると、拝領物を飾る棚、重豪公の手らしい、横文字を書いた色紙、金紋の手箪笥、琴などが、綺麗に陳(なら)んでいた...
直木三十五 「南国太平記」
...蓄音機だのを飾るやら具(そな)えるやらして...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...こんなダイヤは人間の身体(からだ)を飾るのには...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...つみとりてそぞろ心やくちづけさはに願ふは君が髮ぐさ飾るやさし七草...
萩原朔太郎 「絶句四章」
...うわ面を飾るためでもなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...永享の時代を飾るに足る花なのであろう...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...大仏殿の壁を飾る繍帳(しゅうちょう)は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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