...真個天真なる状(さま)見えて言(ことば)を飾るとは思われざるにぞ...
泉鏡花 「海城発電」
...聖物を飾る大きな顕示台が丸天井の影の暗闇を背にして燃え輝いているありさまは...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...三日には雛(ひな)を飾る家もある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...貴下の名をもって小生の著述を飾るの光栄に浴せんことを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...久能は雑誌を飾るため新い作家として売り出していた龍野氏に原稿を依頼してあった...
豊田三郎 「リラの手紙」
...彼のほうでは自分の身を飾ることに夢中になっていたことを述べれば...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...蓄音機だのを飾るやら具(そな)えるやらして...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼女は着るものも身を飾るものももたない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あるいは人間の心の進歩に資するかまたは心を飾る助けとなるもの...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...正月にユズリハを飾るのは...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ただ文章を飾る事を務めたもの...
正岡子規 「徒歩旅行を読む」
...何の取り柄もない体を飾る唯一のものとして...
松永延造 「アリア人の孤独」
...もう人前を飾るだけの力がなくなってしまったのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...なんの詞なんぞを飾るに及ぶものか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それはただ自分の宮殿や寺院を飾るいろいろな器物や人像を作るためであって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは神殿を飾るに足りる藝術である...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...――むすめが空想で飾るような結婚の美しさは「在る」ものではなく結婚してから新らしくきずきあげてゆくものだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...まだ笄(こうがい)を簪(かざ)す妙齢にもならない少女が髪を飾る布(ぬの)であって...
吉川英治 「三国志」
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