...そして飾り気のない姿の可憐さと...
有島武郎 「フランセスの顔」
...ジユウルの胸は子供特有の飾り気のない歓びで一杯になつてゐました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...彼は中学校で同級だったときのあの飾り気のない口調(くちょう)で...
海野十三 「赤外線男」
...飾り気のないさっぱりとした乗馬服を着て栗毛の馬に乗っている颯爽とした姿...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...部屋は洗面台と数冊の書籍とをそなえた飾り気のない小さい室(へや)である...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...まん中の窓のそばにある、飾り気のない、不細工な、木造りの四角のテーブルは、その片隅から移されたものらしかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...これは飾り気のない質朴な心情を現したものである...
牧野富太郎 「植物記」
...如何にも単純な飾り気のない性格に見える...
夢野久作 「オンチ」
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