...この油には飽和点があるので、それ以上加熱すると燃えます...
...家庭菜園で作った野菜を食べると、自然の甘さの飽和点がわかります...
...リラックスするためには、ストレスが飽和点に達する前に適宜休息を取ることが大切です...
...空気中の水蒸気が多量にあるため、今日は湿度が飽和点に近づいています...
...学生のテストの成績が平均を超えると、学習の努力が飽和点に達していると言えます...
...お酒の酔いが飽和点に達すると...
太宰治 「斜陽」
...酔いのバロメーターみたいなものだね」「恋は?」「え?」「どなたかございますの? 飽和点くらいにすすんでいるお方が」「なんだ...
太宰治 「斜陽」
...四方の壁から嘆きの声が聞えて来ても、私のいまの幸福感は、飽和点よ...
太宰治 「斜陽」
...資本主義社会が技術家需要の飽和点に近づき...
戸坂潤 「技術の哲学」
...それによると国債の消化力は殆んど飽和点に達していると解釈される...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...すでに飽和点に達していたらしい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...例えば、私は、淀屋橋に於て、勿論、淀屋辰五郎を書くであろうが、それからつづく、八幡の仇討は、恐らく、誰も知るまいし、金の鶏の伝説と、長者伝説、それから、大阪町人の献金と、幕府の対町人政策、もし、私が、紡績会社を訪問したなら、一九一四年の総錘数(すいすう)が、一億二千五百万個であり、その消費数が、二千八百万俵であったに拘らず、一九二八年には、錘数に於て二割六分を増加し、消費数に於て一割の減退を示しているから最早、紡績業は、飽和点に達して、衰減状態であるというような事を、論じるかもしれない...
直木三十五 「大阪を歩く」
...飽和点に達した湿った大気に...
久生十蘭 「ノア」
...その場合の完成というものは飽和点としてあらわれ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...抜き差しならぬ集約状態の飽和点に達しているように見受けられるものですから...
横光利一 「夜の靴」
...その技術的操作が常にある一点の飽和点に達するとき...
横光利一 「我等と日本」
...ほとんどもう飽和点に達したかに思われた...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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