...そこで芋粥を飽きる程飲んで見たいと云ふ事が...
芥川龍之介 「芋粥」
...三兒は遊びに飽きると時々自分の書見の室に襲うてくる...
伊藤左千夫 「奈々子」
...一年や二年で見飽きるようなものであったら...
寺田寅彦 「田園雑感」
...彼は決して飽きることなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ああこんなに面白い生き方もあったのかと、私は固いクッションの上に坐りなおすと、飽きる事もなく、なつかしくいじらしい自分の百面相に凝視(みい)ってしまった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私は彼女が飽きる迄お話しをして聞かせた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...聞き飽きる程聞いてゐるのだ...
牧野信一 「毒気」
...僕一人は飽きる処ではなかつた...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...コスモは飽きるほどそれを見つめていた...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...草原に硬くなって倒れている素はだかの屍体のそばの赤い血の池で鴉どもは飽きるほど飲んだ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...この頃まるで紙がわるくなって、それにいつも只四角くて大きいの、飽きるでしょう、だからすこしは涼しいような色や形と思って気をつけて見てもろくなのがないから、到頭あの水色のような日本封筒にして見たのですが、どうかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...飽きるほど示されています...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...飽きることのない悩ましい密室の妄念にふけっているばかりではなく...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...決して飽きるということはない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おせんは飽きるまで読み返した...
山本周五郎 「柳橋物語」
...夜はたいてい早く寝るが、雨の日や、眠れない夜などには、机に向って「かんば沢」を中心とした、これまでの出来ごとを、詳しく書き綴(つづ)ったり、また、飽きるまで、ものを考えたりした...
山本周五郎 「山彦乙女」
...お米の駄々とわがままとに飽きる日を待つよりほかはないと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それを飽きるとすぐ捨てて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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