...うまいものを飽きる程食はせられてそして一般治療を受ける...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「子供の保護」
...自分が寢飽きるか...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そんな本に飽きると...
岩本素白 「野の墓」
...恐らく一生描いて居ても此等の「物」に飽きるやうな事はあるまいと思ふ...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...飽きるということはありますまい」「ですけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...味わい飽きるほど味わわされている米友にとっては...
中里介山 「大菩薩峠」
...既に飽きるほど唱えているのであって...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...飽きるほど委(くわ)しく述べた中に...
夏目漱石 「道草」
...平和なのどかな画面がつぎつぎに展開して来るのが飽きることなく眺められた...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...ガラツ八は聞き飽きるほど聞かされて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飽きることのない悩ましい密室の妄念にふけっているばかりではなく...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...いい飽きるほどにではないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...従来は彼が飽きるまえに...
山本周五郎 「季節のない街」
...どんなに求めても飽きるということがなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おせんは飽きるまで読み返した...
山本周五郎 「柳橋物語」
...それはシナリオや小説を飽きる程読んでいる私の耳には...
夢野久作 「鉄鎚」
...ところが牢にいても牢中の愛嬌者だし、また、牢舎に飽きると、いつのまにか、自分の意志でぷいとどこかへ消えてしまう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飽きると、ぽかんと、指の筆を頬杖(ほおづえ)にやり、窓の机から今戸橋をながめている...
吉川英治 「松のや露八」
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