...それにも飽きると出たらめな俳句を作つて見たり――要するにまあ太平の逸民(いつみん)らしく...
芥川龍之介 「東京小品」
...うまいものを飽きる程食はせられてそして一般治療を受ける...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「子供の保護」
...そんな本に飽きると...
岩本素白 「野の墓」
...出発前にその話を飽きるほど聞かされていた...
寺田寅彦 「初旅」
...彼は決して飽きることなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...飽きるほど聞かされている...
中里介山 「大菩薩峠」
...遊びに飽きることを知らないのが聲を掛けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飽きるほど食べておけばよかつた‥‥...
林芙美子 「愛する人達」
...飽きるということもあり得るのだから...
久生十蘭 「蝶の絵」
...飽きるまでの日を限つて――と勇んで僕は出歩き廻る...
牧野信一 「途上日記」
...僕一人は飽きる処ではなかつた...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...東京の生活が飽きると...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...子供たちは私を珍しがっていろいろと海辺の話を聞きたがったがそれにも飽きると餓鬼大将の金ちゃんを真先に清ちゃんまでも口を揃えて...
水上滝太郎 「山の手の子」
...うち眺めして飽きることを知らない心のよろこびです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ただそれだけよ」「それならいっしょになってから飽きるほど見られる」彼はまた手酌で飲んだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...舟に飽きるのがふつうだが...
吉川英治 「私本太平記」
...それに飽きると酒もりだったが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飽きると、ぽかんと、指の筆を頬杖(ほおづえ)にやり、窓の机から今戸橋をながめている...
吉川英治 「松のや露八」
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