...品隲(ひんしつ)して飽きる事を知らなかつた...
芥川龍之介 「芋粥」
...従って何だって飽きる時が来るに定(きま)ってらあ...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...「―――飽きる時があると思うんですか?」「あたしは飽きないつもりなの」「阿曽君は?」「飽きないとは思うけれど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...阿曽は恋愛と云うものは飽きる時も有り得るんだから...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...「きのうの我れに飽きる人」の取るべき向上の一路に進まなければならない...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...昼寝にも飽きる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...」「いや実際東京に飽きるということはありませんよ...
豊島与志雄 「過渡人」
...飽きるということはありますまい」「ですけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...味わい飽きるほど味わわされている米友にとっては...
中里介山 「大菩薩峠」
...パリはまだしばらく血に飽きることを知らなかった...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...遊びに飽きることを知らないのが聲を掛けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飽きるほど食べておけばよかつた‥‥...
林芙美子 「愛する人達」
...ヘレン・バーンズに飽きることは決してなかつたし...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...二わたしは宿屋の仮寝に飽きると佗しさに身をもてあまして...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...飽きるまでの日を限つて――と勇んで僕は出歩き廻る...
牧野信一 「途上日記」
...お互いに飽きるほうがもっと早いかもしれない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...それはシナリオや小説を飽きる程読んでいる私の耳には...
夢野久作 「鉄鎚」
...お米の駄々とわがままとに飽きる日を待つよりほかはないと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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