...いずれもいずれも最後の飼葉(かいば)としていま当てがわれた飼桶(かいおけ)をざらざらさも忙しそうに音をさせてねぶっている...
伊藤左千夫 「去年」
...「これきりの飼葉だ...
伊藤左千夫 「去年」
...兄は馬を裏の馬小屋へ入れて飼葉を拵らへる...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...丁度牝牛がその飼葉からミルクをつくるのとおなじやうに...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...飼葉桶を内側へ入れようとすると...
犬田卯 「荒蕪地」
...飼葉桶を首ではね退(の)け...
犬田卯 「荒蕪地」
...それをうまの飼葉(かいば)を入れるおけの中へ投げ入れて...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...」「馬の飼葉(かひば)に牡蠣をやつてくれ...
薄田泣菫 「茶話」
...すぐその前に水を入れた飼葉槽(かいばおけ)が置いてあるが...
寺田寅彦 「断片(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...美しい草を野田の旦那の馬の飼葉に...
豊島与志雄 「土地」
...「どうせ私は馬の飼葉(かいば)の世話をせにゃならんから...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...飼葉を刈る時刻だからね...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...ときどき飼葉桶から顔をあげ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...先刻(さっき)は橋の袂(たもと)で飼葉を喰っている馬を見て溜息を吐(つ)いていたろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先刻(さつき)は橋の袂で飼葉を喰つてゐる馬を見て溜息を吐いてゐたらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小判と言ふ飼葉(かひば)を喰ふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ことさらに大きな飼葉桶や武器や馬具などを作ってこれをインドにばらまいたことなどは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...腰に兵粮をつけ馬にも飼葉(かいば)を与え...
吉川英治 「三国志」
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