...さきに、幽閉を申しつけてあるのに、その秀吉は、長浜城にあって、謹慎どころか、日夜、飲酒高会し、或る夜のごときは、大湖(たいこ)にのぞむ大広間をあけひろげ、千燭(せんしょく)を燦(かがや)かして、小姓たちには金扇銀扇をもたせて舞い競(きそ)わせ、自分も鼓(つづみ)を打ったりなどしている様子が――漁(すなど)る湖上の舟や往来(ゆきき)の帆船からも手にとる如くわかるような騒ぎだったというのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...おれの飲酒高会は...
吉川英治 「新書太閤記」
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