...前の野営地に自分の飯盒(はんごう)をおき忘れ...
田中英光 「さようなら」
...あまつた御飯をおむすびにして焼いてをく...
種田山頭火 「其中日記」
...――銭一銭米一合残っているだけだ!ひなたまぶしく飯ばかりの飯をまぶしくしらみとりつくせない老木倒れたるままのひかげ街のある日のあるところハイヒールで葱ぶらさげて只今おかへり今日の太陽がまづ城のてつぺん道べり腰をおろして知らない顔ばかり旅のほこりをうちはらふ草のげつそり枯れた旅の旅路の何となくいそぐ十一月十四日 晴――曇...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...「うるさいッ……あんな奴らはストライキで飯を食って歩いてる無頼漢(ならずもの)だ...
徳永直 「眼」
...彼はその握り飯を食い...
豊島与志雄 「泥坊」
...旦那は晩飯をすましたのち...
中村地平 「南方郵信」
...今朝(けさ)たって来たのか」「ああ」「昼飯...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...「お勝手はお前一人か」「もう一人お富さんといふ御飯炊(ごはんたき)が居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「飯田町の親分からかつちやいけません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昼飯の菜のことなど考えながら...
萩原朔太郎 「猫町」
...飯屋へ行く路、お地蔵様へ線香を買って上げる...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...午飯としよう/\!」と...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...「姐さん御飯(ごぜん)のほうを御願いしますよ」今時分になっててれたように奥を見て言った...
正岡容 「寄席」
...遽(にわか)に愉快になりて快き昼飯を食ふたのは近頃嬉しかつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...それは御飯が済むとベーカー夫人と子供さんがみんなでピアノを弾いて歌をうたうなごやかさ...
三浦環 「お蝶夫人」
...それを飯の菜にしたのを...
森鴎外 「安井夫人」
...それこそ三杯の飯を二杯に詰めて...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...飯(めし)や汁(しる)を煮炊(にたき)する身分の軽(かる)い兵である...
吉川英治 「神州天馬侠」
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