...職に就かなきゃ女房子供が飢えるからな...
梅崎春生 「蜆」
...それが背景になって樹木の緑にはそれほど飢える事はない...
寺田寅彦 「芝刈り」
...そして結局飢えることもなく渇くこともなく...
永井隆 「この子を残して」
...けれども私らは飢えることを免れた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...いつまでも節旄(せつぼう)を持して曠野(こうや)に飢えるのと...
中島敦 「李陵」
...だが飢える日が鎖(くさり)のように続いた...
林芙美子 「清貧の書」
...恒(つね)に自然に対していれば私の心は決して飢える事はありません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...貧民いかに正直なりともおのれが飢える飢えぬの境に至って墓場の鴉に忠義だてするにも及ぶまい...
正岡子規 「墓」
...彼ら自身が飢えるか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...坐って飢えるのを待っているだろうとは思われない...
宮本百合子 「現実に立って」
...「これほど人情に飢える吾々に答える人情はないのであろうか」と咏嘆の声が聞えてくる...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...真の音楽に飢える人は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...源氏になったから飢えるということもない...
山本周五郎 「新潮記」
...飢えることなどは問題ではないじゃないか...
山本周五郎 「花も刀も」
...飢える者が出はじめた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...お蝶の飢えるたびに...
吉川英治 「江戸三国志」
...余りに飢えるとしまいに空の胃ぶくろが腹の中で暴れ抜くのが何とも苦しい...
吉川英治 「黒田如水」
...十年喰わずにいても飢えることは決してない...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??