...それでもおかげさまで飢えと寒さとの憂いがないだけ...
伊藤左千夫 「水籠」
...ばくちをよさずにヤケ酒なんか飲んで女房子供は飢えと寒さにひいひい泣けば...
太宰治 「返事」
...もし自分さえ飢えと寒さに堪える覚悟なら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...飢えと寒さにふるえながらどこかのごみ箱のまわりでもうろうろしている...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...飢えと寒さと痛みとに苦しめられて...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...そこで米友はガッチリと歯噛みをして飢えと寒さに顫(ふる)えながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...飢えと寒さの中に今も凶作地の子供達は熱心に蕗のとうを摘んでいる子供等よ!お前らの兄んちゃんは何をして警官に縛られたのか何の為に満洲へ送られて行ったのか姉さん達はどうして都会(まち)から帰って来たのかお前らは知ってるね何十年の間...
長沢佑 「蕗のとうを摘む子供等」
......
中野鈴子 「お前は此の頃よくねむる」
...飢えと寒さにさいなまれながら...
野村胡堂 「楽聖物語」
...船底に飢えと寒さとに倒れて漂流する時に...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...飢えと寒さに凍(こご)えて茫然(ぼうぜん)と虚空をみつめている姿をよく見かける...
原口統三 「二十歳のエチュード」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...いま飢えと寒さとで...
山本周五郎 「花も刀も」
...お蝶の心は、その意味のわからない唄で、虱絞(しらみしぼ)りの町人を煙に巻いてしまおうという軽い悪戯(いたずら)な気持か、飢えと寒さを、それによって忘れようとする情けない気持か、どっちとも分りませんが、しきりと、膝に指を躍らせています...
吉川英治 「江戸三国志」
...飢えと寒さから救われた...
吉川英治 「三国志」
...飢えと寒さにふるえた元日の朝...
吉川英治 「宮本武蔵」
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