...血のにおいに飢えて歩く...
芥川龍之介 「偸盗」
...つまり飢え単独では腹がはった満足はあっても...
石川欣一 「飢えは最善のソースか」
...先生が永らく日本の書物に飢えて居られたことが解りますので私はとても嬉しかったですよ...
内山完造 「魯迅さん」
...更に慰楽に飢えた民衆一般の支持をうけ...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...飢えて病気になった女たちが羨ましくなりました...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...わたしは飢えを忍びながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...本に飢えているあのつぶらな瞳をキラキラと輝かせてやりたい...
中井正一 「野に山にかかる虹の橋」
...警護が薄いと途中で飢えたる民が襲いかかって奪ってしまう...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうしたささやかな幸せに飢えているものである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...飢えた狼に向かって命乞いをするよりももっと無駄なことなのだが...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...がつがつして飢えていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...飢えに攻め立てられた最後の二日は...
本庄陸男 「石狩川」
...飢え渇いたような気持で本屋の店先をウロウロしているのではあるまいか...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...で――飢え死にするよりは...
吉川英治 「脚」
...血に飢えている五十の部下がこちらを見て...
吉川英治 「三国志」
...おろかなほど優しい愛撫だのに――飢えていたことは事実であろう...
吉川英治 「親鸞」
...自身の飢えにおののいているに違いない場合に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...眼ばかりぴかぴかさせておるな」「強情な奴ではある」「飢え死になどは面倒くさい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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