...しかしこれは飢えばかりでないプラス寒気で...
石川欣一 「飢えは最善のソースか」
...飢え渇し峠を越え断崖を攀(よ)ぢ谷を渡り草の根にすがらねばならない...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...食物に飢えたOの眼には...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...いつも飢えてゐる...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「子供の保護」
...これらの動物は子を生んだ後は全く打ち捨てておいて少しも顧みないが、動物の一生涯の中で最も弱く最も危うい時期はすなわち幼時であるにかかわらず、少しも親の保護を受けぬのであるから、これらの動物が幼い時に死ぬ数は実に非常なもので、敵に食われるものもあり、同胞に食われるものもあり、飢えて死ぬもの、圧されて死ぬもの、乾いて死ぬもの、溺れて死ぬものなどがあって、実際成長するまで生存しうるものはきわめて少ない...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...何か心がカラカラに乾き飢えていて...
高見順 「如何なる星の下に」
...手を触れるものがみんな黄金になるのでは飢え死にするほかはない...
寺田寅彦 「案内者」
...わたしは飢えを忍びながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...飢え凍えようとする妻子のことよりも...
中島敦 「山月記」
...飢えにひとしい生活をしていると云う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...まだまだこの飢えなんかは天国だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私一人が飢えるとか飢えないとかの問題が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...それとも人間を飢えさすためのものであろうか...
原民喜 「廃墟から」
...虚妄の狼の飢えた眼に映る幻にすぎまい...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...それらの人たちの半分が貧と飢えとのために痩せ衰えて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...飢えと貧しさと子供の腕白と妻の爪とに堪えた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ともに飢えています...
吉川英治 「三国志」
...彼は、およそ父と死に別れてから、そういうものに、飢えていた...
吉川英治 「平の将門」
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