...家族から手紙で飢餓を訴えられている者さえ少くなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「人民ノ中産ヲ失エルアリ営養ヲ失エルアリ或ハ業ニ離レ飢テ食ナク病テ薬ナキアリ――今ヤ化シテ黄茅白葦満目惨憺ノ荒野ト為レルアリ」正造は一つ仕事に打ちこみだすと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私は太陽に飢えた植物を自分のうちに感じながら...
高見順 「如何なる星の下に」
...流れる赤葡萄酒を飢えた人々が争って飲む光景...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...轡(くつわ)をつけたまま蕁麻(いらくさ)を食ってる飢えたやせ馬がそれにつけられていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...飢えと寒さの中に今も凶作地の子供達は熱心に蕗のとうを摘んでいる子供等よ!お前らの兄んちゃんは何をして警官に縛られたのか何の為に満洲へ送られて行ったのか姉さん達はどうして都会(まち)から帰って来たのかお前らは知ってるね何十年の間...
長沢佑 「蕗のとうを摘む子供等」
...飯に飢て恨み泣けども...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...わが思惟するものは何ぞやすでに人生の虚妄に疲れて今も尚家畜の如くに飢ゑたるかな...
萩原朔太郎 「氷島」
...飢えをまぎらわすに足るものなど残っているべきいわれがない...
久生十蘭 「ノア」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...そして戦争がかかる暴威をたくましくするのに常にこれと歩調を共にする飢饉と流行病とが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ナイルの氾濫の不足によって恐るべき飢饉がエジプトを蔽った...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...すべての近隣諸州を飢饉の恐怖から免れしめた上に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...道に迷つて飢ゑ死んだり...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...沢山な打撲傷とひどい飢餓状態以上のものではないことがわかつた頃には...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...――飢えて死ぬより...
吉川英治 「脚」
...血に飢えている五十の部下がこちらを見て...
吉川英治 「三国志」
...飢餓(きが)に迫っている城兵はいよいよ悲壮な哀腸(あいちょう)を抱いて死の近きを覚悟しているにちがいない...
吉川英治 「新書太閤記」
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