...そういう一切の同胞相食むの愚を即刻捨て去らねばならないのだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...さらに骨肉相食む類の醜態を誘発して人類の風紀は下等動物以下に堕落するのは火をみるより明らかなことで...
海野十三 「放送された遺言」
...大会社や大工場の重役等が労せずして高給を食むに反し...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...是を抜き食む間に...
高木敏雄 「比較神話学」
...悲しいかな、身心相食む...
種田山頭火 「其中日記」
...毛虫芋虫は嫩葉(どんよう)を食むのみに非ず秋風を待って再び繁殖しいよいよ肥大となる...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...雁来紅(がんらいこう)の葉を食むものは紅髯(こうぜん)々(さんさん)として獅子頭の如し...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...余の親族多くは官米を食む...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...郡宰となり二百五十石の高禄を食むに至つたのは当時としては異常な出世であつたに違ひないが...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...河烏水食む赤き大牛を美くしむごと飛び交ふ夕これも亦玉川の夏の夕らしい光景であるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この自力に食むの一事にてはいまだわが学問の趣意を終われりとするに足らず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...三寸引き置かば馬もそれだけ後へ踏み戻してまた一口食む...
南方熊楠 「十二支考」
...三寸引きて草を置くとまた踏み戻して食む...
南方熊楠 「十二支考」
...今一つの竿に草を附けてやらばまた踏み戻して食む...
南方熊楠 「十二支考」
...〔昭和二十七年五月〕骨肉相食む悲しみ時代小説の底に流れるものいま...
吉川英治 「折々の記」
...といふのは正にこの二つの戰ひこそ骨肉相食む戰ひだからであります...
吉川英治 「折々の記」
...立ちどころに骨肉同士相食む修羅を演じて亡んでゐるのであります...
吉川英治 「折々の記」
...あのアルプの草原で草を食む牛...
笠信太郎 「乳と蜜の流れる地」
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