...そして階子段(はしごだん)の降り口の所でつやに食い止められてしまった...
有島武郎 「或る女」
...北上する米軍を食い止める為に二箇大隊の将兵が急行し...
梅崎春生 「日の果て」
...舟橋に要して食い止めようとしたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...好い塩梅(あんばい)に今度は咽喉(のど)で食い止めたらしくて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何か空中へ莫大(ばくだい)な蜘蛛(くも)の網のようなものを張ってこの蛾を食い止めるくふうは無いものかと考えてみる...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...墨汁の膠質粒子(こうしつりゅうし)は外からはいる黴菌(ばいきん)を食い止め...
寺田寅彦 「自由画稿」
...息を呼出する作用にそれを食い止めようとする作用が交錯して起こるようである...
寺田寅彦 「笑い」
...それを食い止められぬおのれの無力さを悟った若者は...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...襲撃者らを食い止めながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...五条源治の立場(たてば)あたりに食い止められているんだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは一時食い止められたのであろうけれども...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...群集を食い止めようと...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...霊魂を歯の間で食い止めなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おれの連れだ」と懸命に叫んで食い止めました...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼の帯際(ぎわ)を食い止めて...
吉川英治 「江戸三国志」
...ハッとして足を食い止めましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...裳(すそ)は何物かに食い止められて...
吉川英治 「剣難女難」
...この盲滅法に走ってゆく馬と乗手を食い止めてやればよいのに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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