...葉子は自分の五体が青空遠くかきさらわれて行くのを懸命に食い止めるためにふとんでも畳でも爪の立ち歯の立つものにしがみついた...
有島武郎 「或る女」
...やっと食い止めることが出来た...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...舟橋に要して食い止めようとしたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この浮き足立った群衆を食い止めようとして...
谷譲次 「踊る地平線」
...一般に誰でも農村を離れて都会なり小都会なりへ出稼ぎするという一般的風潮や思潮を食い止めることが仕事になっているように見える...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...コンクリートの上に石堤を作ってようやく食い止められたものであり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...食い止められてしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...五条源治の立場(たてば)あたりに食い止められているんだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...その氾濫を食い止めようとして...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...泥まみれになって必死に水を食い止めようとした人々の姿が...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...そういう大洪水を食い止めることが出来ないのは当然のことである...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...そんなことはもう最終的に食い止めなくてはならない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...食い止めることができます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...遂にはその勝利の進軍は結局マリウスによって食い止められた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この良人の「仕事」が妻のあらゆる干渉を食い止める...
矢田津世子 「女心拾遺」
...途端です――その行き足を食い止めて...
吉川英治 「江戸三国志」
...この盲滅法に走ってゆく馬と乗手を食い止めてやればよいのに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もう食い止める力もなく...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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