...出来る丈(だ)け強硬にひじをつつ張つて押し返してやるとか...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...だが相手も依怙地(いこじ)に思われるほど強硬に後へ退(ひ)かない...
上田広 「指導物語」
...強硬に友の言を斥(しりぞ)ける...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...強硬に主張をつっぱっているには...
海野十三 「火薬船」
...大隈農商務相や大石次官に会見して猶も政府の処置をなまぬるしと強硬に談判する者もあったが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分よりは中姉の方がより強硬に不服を唱えたくらいであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...峠の茶屋のおばさんが最も強硬に反対し...
豊島与志雄 「庶民生活」
...かなり強硬にあり得るもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...捕物作家クラブでは、オミコシをかついで、馬鹿馬鹿しいお祭さわざもやったけれど、それについての、特集雑誌などを出す時に、私は、強硬に主張して、「執筆した会員は、みんな、同じ単価にしろ」と言ったものだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...こゝの払ひを強硬に持って呉れ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...強硬に親爺(おやぢ)を説き付けたなら...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...もし云い方が余りに強硬に過ぎるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私は出てまいらなければよかった」強硬に小侍従は拒む...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ことに強硬に反抗せし部分を...
柳田国男 「山の人生」
...尊氏の意をたいしている師直は強硬にそれを突ッぱねつづけて来た...
吉川英治 「私本太平記」
...こう強硬に主張して来ようとも予測していなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...強硬に我執(がしゅう)を持していた玄蕃允も...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし、容易に、うんとは仰っしゃらない」「きょう、お会いしたら、われわれからも、もちろん、強硬に、御承諾を求めますが、ひとつ中将様からも、さらにお口添えを、努(つと)めていただきとう存じます」「ああ、よろしい...
吉川英治 「新書太閤記」
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