...べったり食いついて居りましたっけ...
芥川龍之介 「藪の中」
...いきなりその首筋に食いついて...
寺田寅彦 「あひると猿」
...すぐに後ろを振りむいて何かしら自分の腰に食いついている目に見えぬ敵を追い払おうとする様子をする...
寺田寅彦 「空想日録」
...その乳房(ちぶさ)にこの子猫が食いついていた...
寺田寅彦 「子猫」
...七高等学校の一年から二年に進級した夏休みに初めて俳句というものに食いついて...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...ある蛾(が)の幼虫であるところの簔虫の胸に食いついている一方では...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...もし之を人生観という言葉に代えれば世界観嫌悪者は忽ち食いついて来るかも知れないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そこに食いついている例の武士の...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...おれが承知だから遠慮なく食いついてやれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの金の鯱に食いついてみてえというような了簡(りょうけん)は起らないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬の脳中に食いついて離れないのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ダニのように食いついて...
野村胡堂 「九つの鍵」
...この家にいた設営局のシュラーに食いついて...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...頼む、食いついてくれ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...奴は男らしく餌に食いついて...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...あの魚が食いついている餌のためのものが二本...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...国情について何か言ってませんでしたか」と食いついてきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ただしハーゾラの国境問題が解決するまでと見たが」ムーアが食いついて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
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