...食いついている姿は...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...すぐに後ろを振りむいて何かしら自分の腰に食いついている目に見えぬ敵を追い払おうとする様子をする...
寺田寅彦 「空想日録」
...もし之を人生観という言葉に代えれば世界観嫌悪者は忽ち食いついて来るかも知れないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そこに食いついている例の武士の...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...おれが承知だから遠慮なく食いついてやれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ深く食いついて...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの金の鯱に食いついてみてえというような了簡(りょうけん)は起らないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬の脳中に食いついて離れないのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに私共の小屋はビルにピタリと食いついていますから...
野村胡堂 「九つの鍵」
...この家にいた設営局のシュラーに食いついて...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...頼む、食いついてくれ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...あの魚が食いついている餌のためのものが二本...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...俺の仕掛けに食いついてから何も食ってない...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...国情について何か言ってませんでしたか」と食いついてきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ただしハーゾラの国境問題が解決するまでと見たが」ムーアが食いついて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...柄(つか)に食いついてしまってはなれない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...馬がオネシルスに食いついている間に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その胸元へピッタリと斜めに食いついている磨きの十手...
吉川英治 「江戸三国志」
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