...強く短いきれぎれな声をあげて飛び去ることがある...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...暗澹たる宇宙に飛び去るところであった...
海野十三 「ある宇宙塵の秘密」
...一向に飛び去る模様がなかった...
海野十三 「地球盗難」
...うしろへ飛び去る...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...飛び去ることを得ずして...
高木敏雄 「比較神話学」
...あとからもあとからも飛び来り飛び去るのである...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...かの石は天外に飛び去るものにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...羽風を切って飛び去る猛鳥の姿は...
中里介山 「大菩薩峠」
...スルリとそれをかいくぐって飛び去る蝶...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...永遠に飛び去るものを熱心に得ようとすることほど...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この林下にさえ往けば飛び去る...
南方熊楠 「十二支考」
...魚を率いて飛び去る〉...
南方熊楠 「十二支考」
...毎度飛び来り飛び去るのみで志を遂げぬと嘆(かこ)ちいた...
南方熊楠 「十二支考」
...南を指して飛び去るのを目撃したと言うのである...
武者金吉 「地震なまず」
...ところどころに赤い色を輝かせて窓の外を後ろへと飛び去る...
山川方夫 「あるドライブ」
...かれらの飛び去るのを...
山本周五郎 「風流太平記」
...それは何かの間違いのように空虚な感覚を投げ捨てて飛び去ると...
横光利一 「上海」
...その小鳥の群れも、ぱっと羽音をのこして、飛び去ると、もう微風(そよかぜ)の音もしなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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