...澄みわたった山中の空を飛び去るところを見ていると...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...怪人の飛び去るあとには...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ボンネットを飾るために羽毛をねらわれている鳥はその追い手から飛び去ることができる...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...哀求して漸く之を得て天に飛び去る...
高木敏雄 「比較神話学」
...あとからもあとからも飛び来り飛び去るのである...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...あとからもあとからも飛びきたり飛び去るのである...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...かの石は天外に飛び去るものにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...竜と鳳凰とがもつれ合ひながら空高く飛び去るのを...
豊島与志雄 「シャボン玉」
...飛び去る人生の暗雲――喜悦や悲痛や憤怒(ふんぬ)に酔った諸々(もろもろ)の民衆...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのうちに年月は十年も十五年も飛び去る...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...それと同じようにたくさんの鳥が一度に飛び去る例を知っている...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...この林下にさえ往けば飛び去る...
南方熊楠 「十二支考」
...魚を率いて飛び去る〉...
南方熊楠 「十二支考」
...毎度飛び来り飛び去るのみで志を遂げぬと嘆(かこ)ちいた...
南方熊楠 「十二支考」
...南を指して飛び去るのを目撃したと言うのである...
武者金吉 「地震なまず」
...まるでなにか飛び去るものを慌てて捉(つか)まえでもするような...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それは何かの間違いのように空虚な感覚を投げ捨てて飛び去ると...
横光利一 「上海」
...二飛び去る鳥の群れは呼べども返らない...
吉川英治 「三国志」
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