...――時劫(じごふ)の濱邊にひとり立ちて身にしも逼る海路のさびしき廣みに心いたむ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
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高村光太郎 「智恵子抄」
...時劫の潮とこしへに寄するあら波返る波浮きて沈みて末つひはたゞうたかたのよゝのあといづれの時かいつの世か亂れ騷ぎのなかりけむ...
土井晩翠 「天地有情」
...自然の悠々たる時劫(じこう)の外...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...地球の廻転する時劫(じこう)の音を...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...想へ、流失する時劫と、闇黒と、物言はざる刹那との宙宇にありて、只一人吊されたる單位の恐怖をば、光の心靈の屍體をば...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...あはれこの古びたパノラマ館! 幼ない日の遠き追憶のパノラマ館! かしこに時劫の昔はただよひゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
...そこに時劫がすぎ去つて行く...
萩原朔太郎 「宿命」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
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