...飄々(ひょうひょう)として...
海野十三 「心臓盗難」
...物に憑かれたように飄々とうろついてる多くの男の影...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...松本平を前に望むところ――孤影飄々(ひょうひょう)として歩み行くあとを...
中里介山 「大菩薩峠」
...その足ついでに飄々(ひょうひょう)とこの湖畔の城址まで来てみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...雪の飄々(ひょうひょう)翩々(へんぺん)たるを観て花に諭(たと)へ玉に比べ...
中谷宇吉郎 「雪」
...俺ははなつから手柄を立てるつもりで來たわけぢやねえのさ」飄々(へう/\)として神田へ歸る錢形平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...みなさまさよなら!私は歪(ゆが)んだサイコロになってまた逆もどりここは木賃宿の屋根裏です私は堆積(たいせき)された旅愁をつかんで飄々(ひょうひょう)と風に吹かれていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...歪んだ窓外の飄々としたあのお月様ばかりだ……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...彼はあまりに慌しく様々な未完成的作品を書き飛ばし飄々として居を定めぬといふ風な生活を送つてゐるので...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...飄々と風を呼んでゐる風情は...
牧野信一 「剥製」
...幸田露伴のように飄々として居ればよい...
宮本百合子 「雨の小やみ」
...飄々(ひょうひょう)として軽ろやかな天来の(デモニカル)芸術である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...飄々乎(ひょうひょうこ)として徹底して行くのだから手が附けられない...
夢野久作 「近世快人伝」
...というて年中飄々(ひょうひょう)としておるから...
吉川英治 「三国志」
...いつまで無為飄々(むいひょうひょう)たるのか」ふと...
吉川英治 「三国志」
...飄々乎(ひょうひょうこ)として辻を曲がってこなたへ歩いてくる...
吉川英治 「三国志」
...行雲流水に身一つを飄々(ひょうひょう)と送っていたり...
吉川英治 「新書太閤記」
...風の中で飄々(ひょうひょう)と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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