...飄々何所似(へうへうなんのにたるところ)...
石川啄木 「閑天地」
...飄々たるものに見えるのだった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...飄々(ひょうひょう)として風に吹かれているような趣があったかもしれない...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...物に憑かれたように飄々とうろついてる多くの男の影...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...いつもの姿で飄々乎と出歩き...
豊島与志雄 「絶縁体」
...飄々(ひょうひょう)として七兵衛が...
中里介山 「大菩薩峠」
...表にああして飄々(ひょうひょう)と飛び廻っているのか知ら...
中里介山 「大菩薩峠」
...松本平を前に望むところ――孤影飄々(ひょうひょう)として歩み行くあとを...
中里介山 「大菩薩峠」
...雪の飄々(ひょうひょう)翩々(へんぺん)たるを観て花に諭(たと)へ玉に比べ...
中谷宇吉郎 「雪」
...又私は飄々(ひょうひょう)と歌を唱(うた)いながら路を急いだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...歪んだ窓外の飄々としたあのお月様ばかりだ……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...店の間を借りている月琴(げっきん)ひきの夫婦が飄々(ひょうひょう)と淋しい唄をうたっては月琴をひびかせていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ひょろ高い着流しの後姿が、妙に、飄々としている...
火野葦平 「花と龍」
...其度にリボンが飄々(ひらひら)と一緒に揺(うご)く...
二葉亭四迷 「平凡」
...彼の酒を愛した飄々とした生活...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
......
三好達治 「朝菜集」
...飄々(ひょうひょう)と一緒についてくる老人がある...
吉川英治 「三国志」
...飄々乎(ひょうひょうこ)として辻を曲がってこなたへ歩いてくる...
吉川英治 「三国志」
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