...飄々(ひょうひょう)として空に消えて行く様な気がした...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...或は西風寄せ來り勢猛く飄々と無邊の麥隴みだす時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...長白山頭には猛鷲(もうしゅう)の旗影飄々(ひょうひょう)として朔風に翻(ひるがえ)るの勢いをなせり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...又私は飄々(ひょうひょう)と歌を唱(うた)いながら路を急いだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」飄々たる辻潤の酔態に微笑を送り...
林芙美子 「新版 放浪記」
...上野山さんは飄々と酒を呑みよく話している...
林芙美子 「新版 放浪記」
...歪んだ窓外の飄々としたあのお月様ばかりだ……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...本郷真砂町の宿から飄々と出て行ってしまった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いとも滑らかな調子で飄々とうそぶいた...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...「なあに僕は――」と私は故意に飄々と云ふのであつた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...飄々(ひょうひょう)四方(よも)の旅――は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...飄々(ひょうひょう)と歩むところ自(おのず)から微風が流れる...
吉川英治 「三国志」
...黄昏(たそがれ)の空に落葉飄々(ひょうひょう)と舞(ま)って...
吉川英治 「三国志」
...飄々(ひょうひょう)と...
吉川英治 「親鸞」
...飄々(ひょうひょう)と...
吉川英治 「親鸞」
...仙人みたいに飄々(ひょうひょう)としている恬淡(てんたん)な老人である...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...飄々(ひょうひょう)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なぜならば、愚堂和尚は、数年前に妙心寺を去って、東国から奥羽の方を旅しているとは聞えていたが、至って、飄々たる存在で、時には、主上(しゅじょう)後水尾天皇の御座ちかく召され、清涼の法莚(ほうえん)に、禅を講じているかと思えば、ある日は、弟子僧ひとり連れず、片田舎の道に行き暮れて、夜の一飯に当惑していたりしているといった風な人だからである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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