...孤笈飄然(こきふへうぜん)として英京に去れり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...時々飄然とあらわれて飄然と立ち去るという風であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...車は一の砲弾(ほうだん)の如く飄(ひゅう)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ことりことりと飄逸な足取りで歩いてゆく...
豊島与志雄 「川端柳」
...市木さんは飄々乎と歩いていた...
豊島与志雄 「絶縁体」
...山の芋をくれてよ」「あの多々良さん見たようなを云うのよ」「多々良さんは飄然なの?」「ええ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...飄々トシテ遠ク遊ビ...
成島柳北 「阿房山賦」
...」飄々たる辻潤の酔態に微笑を送り...
林芙美子 「新版 放浪記」
...どちらも飄軽(ひょうきん)なご人体(じんてい)だから...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...また彼の歩き振りは飄々たる抜きあしの態で...
牧野信一 「月あかり」
...酒気を帯びて飄然(ひょうぜん)と『柳亭』に現れた――例によってお玉に金の無心をしたが...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...翁は稀に見る飄逸の名人肌...
山本笑月 「明治世相百話」
...諷言飄逸(ふうげんひょういつ)...
吉川英治 「三国志」
...飄然(ひょうぜん)と...
吉川英治 「私本太平記」
...飄々(ひょうひょう)と...
吉川英治 「親鸞」
...飄(ひょう)と消え...
吉川英治 「随筆 新平家」
...四国屋の寮からいずこともなく飄然(ひょうぜん)と立ち去ったのは……後の話...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...時には飄然(ひょうぜん)とすがたを消し...
吉川英治 「宮本武蔵」
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