...彩りたる紐は鬣(たてがみ)と共に飄(ひるがへ)り...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...飄遊(へういう)風の如く...
石川啄木 「閑天地」
...山へ百合の花折りに飄然(ひょうぜん)として出かけられたかも料(はか)られぬを...
泉鏡花 「悪獣篇」
...しかしそんなことよりも見も知らぬ人のまえでこんな工合(ぐあい)に気やすくうたい出してうたうと直(す)ぐにその謡(うた)っているものの世界へ己(おの)れを没入させてしまい何の雑念にも煩(わずら)わされないといった風な飄逸(ひょういつ)な心境がきいているうちに自然とこちらへのりうつるので...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...近頃四谷に移住(うつりす)みてよりはふと東坡(とうば)が酔余の手跡(しゅせき)を見その飄逸(ひょういつ)豪邁(ごうまい)の筆勢を憬慕(けいぼ)し法帖(ほうじょう)多く購求(あがないもと)めて手習(てならい)致しける故唐人(とうじん)が行草(ぎょうそう)の書体訳もなく読得(よみえ)しなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...飄々(ひょうひょう)と出遊するはずはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...宗近君は飄然(ひょうぜん)として去る...
夏目漱石 「虞美人草」
...それから一年ほどして彼はまた飄然(ひょうぜん)として上京した...
夏目漱石 「行人」
...油断のならない世の中だからね」と飄然(ひょうぜん)とふわふわした返事をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...うちの主人は時々手拭と石鹸(シャボン)をもって飄然(ひょうぜん)といずれへか出て行く事がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...瓦斯が籠ると一緒に飄々として地を離れ...
牧野信一 「途上日記」
...飄々(ひょうひょう)四方(よも)の旅――は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...筆硯杯盤香気飄...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...飄然とここへ相変らず粗服の旅装を現わしたのであるが...
吉川英治 「剣難女難」
...飄然と出て行きましたが」「お行き先は分りませんか」「或る日は...
吉川英治 「三国志」
...天雲を降りて天雲へ帰るがごとく飄々(ひょうひょう)とひょろけつつ五台山へもどっていく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――そして飄然(ひょうぜん)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飄逸(ひょういつ)な片岡源五右衛門が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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