...月郊と床柱(とこばしら)5・6(夕)最近に『東西文学比較評論』といふ著作を公にした高安(たかやす)月郊氏は飄逸(へういつ)な詩人風の性行をもつて知られてゐる人だが...
薄田泣菫 「茶話」
...どこからともなしに飄然(ひょうぜん)とやって来ては...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...飄々天上の人とならんとするが如くなるを覺えき...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...身を飄へし倒るれば馬は主なき車引き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...幾分の飄逸捕捉すべからざるものを蔵しながら...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...わざわざ年始状をよこした迷亭君が飄然(ひょうぜん)とやって来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...本郷真砂町の宿から飄々と出て行ってしまった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...生計の一点においてはただ飄然(ひょうぜん)として日月(じつげつ)を消(しょう)する中に...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...けれども試験を受けぬ訳には往かぬから試験前三日といふに哲学のノート(蒟蒻板(こんにゃくばん)に摺(す)りたる)と手帳一冊とを携へたまま飄然(ひょうぜん)と下宿を出て向島の木母寺(もくぼじ)へ往た...
正岡子規 「墨汁一滴」
...変屈者のA老人は唯一人飄然(へいぜん)と海岸へ来て...
松本泰 「緑衣の女」
...やはり飄逸味たっぷりの妙筆です...
山本笑月 「明治世相百話」
...飄々乎(ひょうひょうこ)として徹底して行くのだから手が附けられない...
夢野久作 「近世快人伝」
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與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...月 日鹿島(かしま)の使者(ししゃ)孤剣(こけん)飄客(ひょうかく)この筆者が鐘巻自斎であることは云うまでもない...
吉川英治 「剣難女難」
...飄然(ひょうぜん)...
吉川英治 「三国志」
...飄逸(ひょういつ)な片岡源五右衛門が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...相かわらず飄々(ひょうひょう)たる行者の道をさまよっている」「犬は?」と...
吉川英治 「親鸞」
...飄(ひょう)として...
吉川英治 「山浦清麿」
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