...川幅一ぱい茶色の水が颯々(さあ/\)と北へ流れて居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...冷かな朝風が颯々と吹き過ぎていた...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...面倒な日が西の林に落ちた時にやつと日光を遮る一日の役目を果した草木は快げに颯々と戰(そよ)ぎはじめる...
長塚節 「芋掘り」
......
林芙美子 「放浪記(初出)」
...日本文の書翰を颯々(さっさつ)と読む人がない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...だからこんなものは颯々(さっさ)と片付けて仕舞うが宜(よろ)しい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...颯々と吹きまくつてゐるばかりなのである...
牧野信一 「鬼の門」
...風は相かはらず颯々とうそぶいてゐる...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...慈眼山先生のたんげいすべからざるテノルドラムには正しく颯々と耳を打たれ眼をそばだてずには居られないのだ...
牧野信一 「月評」
...矢継ばやに颯々と射貫れて...
牧野信一 「心象風景」
...袖を翻して颯々と降つて行く雁太の後姿を見送つてゐた...
牧野信一 「創作生活にて」
...二「一体何を見てゐらつしやるの? ――あたしの眼だけを凝つと見て……他のことなんて考へてゐては駄目ぢやありませんか……」私に腕をとられて颯々と踊りまはつてゐる綺麗なダンサーが...
牧野信一 「変装綺譚」
...颯々と野分のやうな羽音を落して...
三好達治 「測量船」
...颯々(さっさつ)と天声の詩を奏(かな)でていた...
吉川英治 「三国志」
...颯々(さっさつ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...颯々(さっさつ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...松籟颯々(しょうらいさつさつ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...今もなお、颯々と、当時の清風は車蓋(しゃがい)を払って東京市の風とはだいぶ味がちがう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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