...秋風颯々として来るの思ひに堪へないからである...
心猿 「荷風翁の發句」
...颯々(さあさあ)――颯々と云う音...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...翠(みどり)の梢(こずえ)に颯々(さっさつ)の音を立てゝ居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...石狩川の音が颯々(さあさあ)と響く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...翠(みどり)の梢に颯々の音を立てゝ居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...先生が松風颯々たるを耳にしつつ自然の恒數 h を案出された遺跡を偲ぶも無駄ではあるまい...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...俗士族は脇差(わきざし)を一本挟(さ)して頬冠(ほほかむ)りをして颯々(さっさつ)と芝居の矢来(やらい)を破(やぶっ)て這入(はい)る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...後向(うしろむ)て唾(つばき)して颯々(さっさつ)と足早(あしばや)にかけ出したのは今でも覚えて居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...颯々(さっさ)と打毀(ぶちこわ)して遣(や)れ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...普請は颯々(さっさつ)と出来る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...賊軍の人も颯々と出入りして居て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...二「一体何を見てゐらつしやるの? ――あたしの眼だけを凝つと見て……他のことなんて考へてゐては駄目ぢやありませんか……」私に腕をとられて颯々と踊りまはつてゐる綺麗なダンサーが...
牧野信一 「変装綺譚」
...颯々たる序曲を奏する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...颯々(さっさつ)と天声の詩を奏(かな)でていた...
吉川英治 「三国志」
...颯々(さっさつ)と...
吉川英治 「三国志」
...風颯々(さつさつ)...
吉川英治 「随筆 新平家」
...今もなお、颯々と、当時の清風は車蓋(しゃがい)を払って東京市の風とはだいぶ味がちがう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...颯々(さっさつ)とふく松かぜの中に身を置いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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