...暖炉(だんろ)の瓦斯(がす)は颯々(さっさつ)と霜夜(しもよ)に冴(さ)えて...
泉鏡花 「印度更紗」
...松風ばかり颯々と吟じて居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...冷かな朝風が颯々と吹き過ぎていた...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...西風颯々、夜凉秋の近きを知らしむ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...賊軍の人も颯々と出入りして居て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...御奉行様も福澤に行くと云うなら颯々(さっさ)と連れて行けと云うので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...颯々(さっさつ)と人に話して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...浦賀のお爺さんの声が響き渡ると家ぢうが滝に打たれるやうに颯々として...
牧野信一 「淡雪」
...矢継ばやに颯々と射貫れて...
牧野信一 「心象風景」
...颯々たる序曲を奏する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...草を描けば颯々たる風のわたる事も...
水上瀧太郎 「覺書」
...夫の風の颯々(さつ/\)たる波の々(たう/\)たる...
山路愛山 「詩人論」
...松籟(しょうらい)颯々(さっさつ)と...
吉川英治 「三国志」
...その船脚はなお颯々と大江(たいこう)の水を切って走ってゆく...
吉川英治 「三国志」
...ついに怒気を発したか、「小僧、一(ひと)ひねりにしてくれん」と、陣列を開かせて、颯々、関平の前にあらわれた...
吉川英治 「三国志」
...白い川波が颯々(さっさつ)と立って来た...
吉川英治 「私本太平記」
...颯々(さっさつ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...見上ぐれば眞白な雲か霧か颯々と走り續いてゐる...
若山牧水 「比叡山」
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