...その先天的なもののために...
太宰治 「正義と微笑」
...何か先天的な歴史理論であったに反して...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この先天的な三つの概念の結合であった真の力学が先天的ではなくして経験的であるためには...
戸坂潤 「科学方法論」
...反対にアプリオリはその名の通り先天的なものだから...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...先天的な而も総合的な判断はまず第一に数学に於ける諸判断である...
戸坂潤 「辞典」
...この言葉にもかかわらず孔子の偉大(いだい)な完成はその先天的な素質の非凡(ひぼん)さに依(よ)るものだといい...
中島敦 「弟子」
...既に先天的な非凡さの何よりの証拠(しょうこ)ではないかと...
中島敦 「弟子」
...美しい『先天的なもの』がすべて虚偽に過ぎないことを発見して驚いたときに...
北條民雄 「精神のへど」
...私が健康であつたころ稍ともすればその先天的な怠堕性と貪婪性を憎んで手荒な扱ひを執つたのを...
牧野信一 「剥製」
...先天的な超越的な普遍性である...
三木清 「親鸞」
...彼女は先天的な精神力によって階級のコムベンションを打破し...
宮本百合子 「アンネット」
...(ルカヌス)こういう先天的な性質は根絶されない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――彼らの先天的な武士軽視には修正しえない何かがあって...
吉川英治 「私本太平記」
...習性というよりは先天的なものかもしれない...
吉川英治 「新書太閤記」
...なんでもやってのけようとする先天的なほうであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...先天的なものか後天的なものか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その儘死んだ方がましだ)この先天的な曲芸人気質が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...あの先天的なひねくれた気質が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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