...颯然(さつぜん)と風を切りながら...
芥川龍之介 「偸盗」
...颯(ざあ)と風の通る音がして...
泉鏡花 「絵本の春」
...癇の高い強い声で高鳴きをしてゐる颯爽たるこの鳥の姿を見た時には...
薄田泣菫 「独楽園」
...小坂家の玄関に於いて颯(さ)っと羽織を着換え...
太宰治 「佳日」
...自分ながら颯(さっ)と顔から血が引いてゆくのを感じた...
橘外男 「逗子物語」
...颯子ハ頻リニ嘆声ヲ発シテイル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...「ワタクシノモゴザイマス」ト、颯子ガ云ウ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...自然入浴ト共ニ寝室ノ役目ガ颯子ニ廻ッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...颯子、昨日久シ振ニ葉山デ泳イデ来タト云ウ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...出来レバ颯子ノ容貌姿体ヲコノヨウナ菩薩像ニ刻マセテ密カニ観音カ勢至ニ擬シ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...颯子ハイチ早ク浴室ニ隠レタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...颯々(さっさつ)と鳴る庭の松...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いまや颯爽と肥桶運搬トラツクに跳び乘り...
長谷川時雨 「夏の夜」
...今では颯々(さっさつ)とそんな事を人に話したりこの通りに速記することも出来るようになったけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ほい/\/\! などゝいふ掛け声が如何ほど颯爽たる趣きであらうとも...
牧野信一 「剥製」
...足もとに起つて見下せば蔦かづらを伝ひて渡るべき谷間に腥き風颯と吹きどよめきて万山自ら震動す...
正岡子規 「かけはしの記」
...一颯(いっさつ)の陣刀とともに...
吉川英治 「新書太閤記」
...余り颯爽(さっそう)としない田舎風の老武士が見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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