...颯(さっ)と音して...
泉鏡花 「婦系図」
...颯(さつ)と開(ひら)いた...
泉鏡花 「怪談女の輪」
...颯(さっ)と吹起るにさえ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...木枯(こがらし)の颯々(さつさつ)たりや...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...後藤とむき合った距離を颯々とちぢめていった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...颯子ノ意地ノ悪ソウナ顔ヲ見ルト...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ソノ颯子ハト云ウト...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...予ハ颯子ト同様ニ偽悪趣味ガアリ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...満目碧玉(まんもくへきぎょく)のごとく青嵐颯々(せいらんさっさつ)として生気躍動するを見る...
永井隆 「長崎の鐘」
...祠の裏で颯(さっ)と藪(やぶ)をくぐるような物の音...
中里介山 「大菩薩峠」
...颯爽として今までの醉つた樣子などは拭つたやうになくなつて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朝風は颯(さッ)と吹き込んで...
広津柳浪 「今戸心中」
...普請は颯々(さっさつ)と出来る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...もしも彼が美しい颯爽(さつさう)とした若い紳士だつたとしたら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...むしろ颯爽としたやうな顏つきをしていらつしやる...
堀辰雄 「「神々のへど」」
...老人の姿たるや颯爽(さっそう)たるものであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...颯々(さっさつ)と...
吉川英治 「三国志」
...あの死をきわめた颯爽(さっそう)たる白衣(びゃくえ)の影が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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