...死したる風も颯(さっ)と涼しく...
泉鏡花 「婦系図」
...怪しきものの走るがごとく颯(さ)と暗くなった海に向けて...
泉鏡花 「婦系図」
...梅肉ハ予ト颯子デアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...颯子ガ早クモ帰ッテ来タ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ソレカラ颯子ト春久トノ関係ニ言及スル積リダッタニ違イナイガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...コレカラ時々『颯チャン』ト呼バシテオクレヨ」「馬鹿ラシイ」「颯チャン」「甘ッタレ坊主ノ嘘ツキ坊主...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...中ヲ取ッテ『颯子サン』ニシマショウヨ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...予ニ神様カ佛様ガアルトスレバ颯子ヲ措イテ他ニハナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...颯子ニ異存ガナイバカリカ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...彼はしかし、実に颯爽と、この図書館の改良に着手したのである...
中井正一 「組織としての図書館へ」
...冷(つめた)き風颯然(さつぜん)として面を撲(う)つ……余は常に劇場を出でたる此の瞬間の情味を忘れ得ず候...
永井荷風 「夜あるき」
...喰いて害なくば颯々(さっさ)と喰うもまた可なり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...一颯(さつ)に斬った...
吉川英治 「剣の四君子」
...その船脚はなお颯々と大江(たいこう)の水を切って走ってゆく...
吉川英治 「三国志」
...「三千ばかり引きつれて、夾山にいる馬岱の首を持ってこい」「行ってきます」忙牙長は、颯爽として、一軍の先に立って向って行ったが、程なく、その手下だけが、列を乱して逃げ帰ってきた...
吉川英治 「三国志」
...地には颯々(さっさつ)の松原がやっと辺りを明るみかけさせて来た頃だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...颯爽(さっそう)として入って行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...手練の一颯(さつ)を見せようかという意思の表示である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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