...隣の広間の人動揺(ひとどよ)めきが颯と退(ひ)く...
泉鏡花 「歌行燈」
...後藤とむき合った距離を颯々とちぢめていった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...コノ間カラ鱧ガ喰イタクッテ仕様ガナインダ」颯子ヲ呼ンデ浜作ニ電話サセ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...婆サンハ颯子トノ結婚ニハ反対ダッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...突然浴室ノ戸カラ颯子ガ首ダケヲ此方ヘ出シテ云ッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...颯子ハ内々婆サンヨリモ予ニ気ガネガアルノデアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...颯子夫人を認めたるも静かに眼を閉じている...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...おいででござりますか」障子を颯(さっ)と押開いたものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...颯爽と立ちはだかる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...孰れも颯爽たる運動家型の青年で...
牧野信一 「女に臆病な男」
...バザバザという音をたてて莫迦(ばか)に心地好(よ)く颯爽(さっそう)として風を切っている...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...忽ち雄獅子の吼(ほ)えるような颯爽(さっそう)たる声で...
夢野久作 「近世快人伝」
...丹田から精心を凝して白刄を一颯する...
吉川英治 「折々の記」
...重蔵の小太刀が颯(さっ)と輪を描いて...
吉川英治 「剣難女難」
...その剣を抜いて一颯(さつ)に僕の血けむりを見給え」「いやいや...
吉川英治 「三国志」
...颯(さつ)、颯、颯――と三度ほど、六郎太夫の手に振られて、美しい焔の線を闇に描いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...颯然(さつぜん)と...
吉川英治 「源頼朝」
...空を一颯(いっさつ)した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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