...壮は易水の風色よりも烈なる鏡花世界を現出したるは啻(ただ)に一代の壮挙たるのみならず...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...意ならずして故郷の風色にそむくうちに...
石川啄木 「閑天地」
...秋の風色の人格化なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...滿庭の風色(ふうしよく)碧紗に包まれたらん如く...
高山樗牛 「瀧口入道」
...一切が茶庭の風色で...
室生犀星 「故郷を辞す」
...ただ一切が心の底へぞつくりと応へる風色である...
室生犀星 「故郷を辞す」
...お俊の習慣的になった妄想はむしろこの荒涼な風色の間に見えるかれの姿を...
室生犀星 「童話」
...野の風色(ふうしょく)はゆめにも見たことがなかった...
室生犀星 「姫たちばな」
...草堂の周りは早春の光なごやかに幽雅な風色につつまれている...
吉川英治 「三国志」
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