...然し根が風癲(フーチヤン)だから...
中原中也 「心理的と個性的」
...手前は生れつきの風癲(ふうてん)でね...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...こんどはどんな風癲(ふうてん)をやらかしたかとおどろき...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そして附近の小さな村々からは、極く人里遠い、至つて暗い、森の中の村々からさへ、乞食や、びつこや、風癲者や、白痴やなどが拐杖(かせづゑ)につかまつて、ぞろ/\出て來た...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...風癲病でも見るやうにクス/\笑つてゐたといふ...
吉川英治 「折々の記」
...しかし彼の風癲はおそらくほんとの狂人ではなかつたにちがひない...
吉川英治 「折々の記」
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