...ひそかに己の有する雄鳥と引き替えをするのであるそうだ...
井上円了 「おばけの正体」
...それに引き替え、大学の法医学教室からは、婦人の死因について第一報が入って来た...
海野十三 「流線間諜」
...しかし「いたわしや母上は花の姿に引き替えて」と云い...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...それに引き替え、私と来たら事件の全容がいまだ混沌として奇怪なままだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...長い胴体に引き替え極めて短足なのだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...あの女(ひと)がこのうえもなく高潔であるに引き替え...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...寛容の絶頂にあるに引き替え...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...取り換え引き替え着て来るようにさえなりました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...それに引き替え、憐れ人間、憂いを抱いて生きてゆかねばならぬのが霊的たる所以なのか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...それに引き替え、あのみすぼらしい衣装で、よく恥ずかしくも自分の絵を半ペニで売ったものでございます」「でも、いい心がけですよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...あなたの命と自由と引き替えに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...それに引き替え、あなた様は先代に生き写しでございます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...でも貧者に何が出来る? それに引き替え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...それに引き替え、メアリは汚い宿で一人、絵はがきを塗りながら、何を心で待っているのだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...中天王わが国に一億金すらなしというと、小月氏王いわく、汝が国内に、仏が持った鉢と、弁才勝(すぐ)れた比丘とあり、この二大宝を二億金の代りに我に寄(よこ)せと、中天王惜しんで与えそうもなきを見、かの比丘説法して、世教は多難なる故、王は一国のみを化す、これに引き替え、仏道は四海に弘通(ぐずう)すべく、我は四海の法王たるべき身分だから何処(どこ)へ往ったからって親疎の別を存せずというを聴いて王感服し、鉢と比丘を渡ししもうた...
南方熊楠 「十二支考」
...そればかりか私の家なぞは祭りと言っても別段何をするのでもないのに引き替えて商家では稼業(かぎょう)を休んでまでも店先に金屏風(きんびょうぶ)を立て廻し...
水上滝太郎 「山の手の子」
...その首はすぐ丹後船井ノ庄一郡とお引き替えだ...
吉川英治 「私本太平記」
...『金と引き替えてくだされい』『藩札は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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