...風濤(ふうとう)の険悪を以て聞えたる鹿島灘(かしまなだ)があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...しからざればいらざる風濤(ふうとう)の描写を割(さ)いて...
夏目漱石 「コンラッドの描きたる自然について」
...要航人海風濤険...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...すなわち彼らは風濤(ふうとう)の間に辛苦しなければならなかったのみか...
柳田国男 「海上の道」
...舟はまるで風濤(ふうとう)に弄(もてあそ)ばれる一葉(よう)の枯れ葉に似ていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...風濤洪水(ふうとうこうずい)の暴力を和やかに鎮(しず)むる無限の力強さがある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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