...アレだけの筆力も造詣もありながら割合に大作に乏しいのは畢竟(ひっきょう)芸術慾が風流心に禍(わざわ)いされたのであろう...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...小ならしめたのもまた風流心であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...掏摸にあんな風流心があるとは驚いた...
高濱虚子 「俳諧師」
...みじんも風流心が無いのである...
太宰治 「黄村先生言行録」
...しかもまたその中(うち)自(おのず)から日本人生来の風流心を発露せしむる事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余の風流心に泥を塗った友人の実際的なのを悪んだ...
夏目漱石 「思い出す事など」
...盆栽の一鉢(ひとはち)くらい眺める風流心はあるかも知れない...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...江戸人は風流心のないといふことを恥辱としたが...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...風流心や感性がなければこんな完璧なものは作れないよ」メイが身震いし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...到底そんな風流心(センチメンタリズム)を抱いては歩き憎くかつた...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...曾祖父は柄にない風流心と虚栄心とから...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...芭蕉の常識的な風流心が今の目には愚かしく見えるではないか...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...風流心のない私は...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...珍しい景をかたわらにした家であると風流心(みやびごころ)におもしろく宮は思召した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少しく風流心のある者ならば誰にでも出来る...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...およそとどめることの不可能なものに執着しないのを風流心とすれば...
山本周五郎 「風流太平記」
...せっかく教えてくれた風流心に対して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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