...風流人(ふうりゅうじん)じゃないんですというんだ...
芥川龍之介 「一夕話」
...根が町人よりは長袖(ながそで)を望んだ風流人肌(はだ)で...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...似而非風流人は、一概に凡桃俗李とけなせど、まんざら見限つたものに非ず...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...正統の風流人とはよくも言つた...
太宰治 「お伽草紙」
...あなたたち風流人は喜びますかね...
太宰治 「お伽草紙」
...」と風流人の浦島も...
太宰治 「お伽草紙」
...最上級の風流人だといふやうな顔をして威張つて歩くのですよ...
太宰治 「お伽草紙」
...どんなにいままで東京の高慢な風流人たちに蔑視せられて来た事か...
太宰治 「津軽」
...風流の人は言ふ風流人の淫行は人間の淫行にして野獣の淫に非(あ)らず...
永井荷風 「猥褻独問答」
...いずれ俳諧師かなんぞの風流人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...白衣(びゃくえ)に尺八のすさまじい風流人の姿は見えず...
中里介山 「大菩薩峠」
...月を踏んで古関(こせき)のあとをたずねようとする風流人もなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...客間を見ただけではただ一通りの風流人としか見えない...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...「お栄はとんだ風流人でね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...風流人といったものも私は嫌いである...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...風流人の対語として考えられている観念である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...地質學者も考古學者も將た觀光の風流人も先刻知り拔いてゐる處であるが...
濱田耕作 「温泉雜記」
...其なら京都の人は本当に情趣豊かな風流人かというと...
宮本百合子 「京都人の生活」
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