...或声 風流人はどちらかを選ばなければならぬ...
芥川龍之介 「闇中問答」
...僕 僕は生憎(あいにく)風流人よりもずつと多慾に生まれついてゐる...
芥川龍之介 「闇中問答」
...骨董(こっとう)などをいじくって古味(ふるみ)というようなものをありがたがる風流人と共通したような気取りがある...
有島武郎 「或る女」
...◇向島ではこれらの風流人を迎えて業平(なりひら)しじみとか...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...相手が自分と同じ風流人である事を聞くのを...
薄田泣菫 「茶話」
...あなたが風流人だから好きといふのでも無い...
太宰治 「お伽草紙」
...あこがれて溜息をついてゐるのが風流人ですか...
太宰治 「お伽草紙」
...机竜之助もまた一箇の風流人であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなか風流人であったと見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...或いは四年前に当る――」こんなことを言って風流人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...この地に投弓(とうきゅう)という風流人があるからたずねてみよと...
中里介山 「大菩薩峠」
...白衣(びゃくえ)に尺八のすさまじい風流人の姿は見えず...
中里介山 「大菩薩峠」
...己の詩集が長安(ちょうあん)風流人士の机の上に置かれている様を...
中島敦 「山月記」
...世間に茶人(ちゃじん)ほどもったいぶった風流人はない...
夏目漱石 「草枕」
...「叔父さんは風流人だから歌が好いでしょう」と岡田に勧められて...
夏目漱石 「行人」
...洋服をきた風流人にすぎないだろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...地質學者も考古學者も將た觀光の風流人も先刻知り拔いてゐる處であるが...
濱田耕作 「温泉雜記」
...其なら京都の人は本当に情趣豊かな風流人かというと...
宮本百合子 「京都人の生活」
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