...異様(いよう)なその風態(ふうてい)は...
海野十三 「少年探偵長」
...いずれもルンペンみたいな風態の客ばかりで...
高見順 「いやな感じ」
...それらの屍骸は皆全身に土砂がこびり着いていて顔も風態(ふうてい)も分らぬこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...歴史はとにかく彼等はかかる異様な風態をして夜間だけは得々(とくとく)たるにも係わらず内心は少々人間らしいところもあると見えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いきなり庭先へ入って来た八五郎の風態(ふうてい)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...風態こそちがうが身体のつくりはまごうかたなき伜の道長であった...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...すこしじだらくな風態だが一見して高等教育を受けた男だということがわかる...
久生十蘭 「金狼」
...医者のような風態の男で...
久生十蘭 「金狼」
...まるで川へはまった犬っころのようなみじめな風態だった...
久生十蘭 「金狼」
...「巴里」へ入っていらした岩井の旦那の風態を見ると...
久生十蘭 「魔都」
...夜な夜な官吏の風態をした幽霊が現われて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...この異様な風態の上に裸の右の肩先に...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...風態の悪い、ならず者のような男が立っていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ごくありふれた風態である...
山本周五郎 「夕靄の中」
...泥土の上の容貌や風態(ふうてい)を...
吉川英治 「私本太平記」
...てまえもこんな風態だが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...群れを離れて逃げてゆく風態(ふうてい)のわるい男が二人...
吉川英治 「親鸞」
...しかし、旅の女の風態に、怪しみの眼をみはって、「何じゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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