...風向きも怪しかったし...
上村松園 「縮図帖」
...貴方もうお食事お済みになりまして? まだ? そう……まだでしたらいかが? これからこちらへいらっして一緒にお上りになりません?」何かは知らず風向きが変ったなと思った途端...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...たちまち風向きが變る...
田畑修一郎 「南方」
...風向きでは午砲(どん)も聞こえる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...風向きはすこぶる思わしくなかった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...風向きの悪い話になると黙りこんでそっぽ向いてしまいなさるんですね...
豊島与志雄 「狸石」
...それと同時に風向きが變った時...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...どうもがんりきの風向きが悪いと...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様の風向きがよかったのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...また何か風向きが変らぬとも限らん...
中里介山 「大菩薩峠」
...風向きのせいでございましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日は風向きが悪いので...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...わらの動きかたで風向きがわかるね...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...風向きのいい地元の遊び人と...
吉川英治 「江戸三国志」
...少しばかり御馳走を買って待っていたのよ」「こいつはどうした風向きだろう」先生は酔わないうちから陶然(とうぜん)と鼻毛を伸ばしてしまいました...
吉川英治 「江戸三国志」
...東南(たつみ)の風向きに変化はない...
吉川英治 「三国志」
...明日の海上の風向きは」船出は高砂ノ湊の予定である...
吉川英治 「私本太平記」
...ティドールから先ず北へ向い、やがて北東へ針路を転じたが、風向きが悪く、航路を外れて北緯四二度まで上った...
和辻哲郎 「鎖国」
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