...どうにも風向きはよい方に転じなかった...
海野十三 「地球盗難」
...右足湖を中心とする一帯の風速と風向きとを伺いたいのですが...
海野十三 「人間灰」
...やがてその位置を風向きに調節されると...
大阪圭吉 「死の快走船」
...この風向きでは黒船町へ抜けるであろう...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...明けても暮れてもただ強い西風と船の軋む音ばかり! およそ何日くらいをこの暴風圏内に過ごしたことであろうか! やがて風向きが変って東風になってきたと思う頃に...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...どうも話の風向きが悪い...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...するとそれから喧嘩が妙な風向きになつてきた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...本年四月十日と五月十二日に独軍の使用した毒ガスは風向き急変のために却(かえ)ってドイツ側へ飛んで行ったという記事がある...
寺田寅彦 「戦争と気象学」
...風向きはいつのまにかかわっていた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...どうした話の風向きか...
中里介山 「大菩薩峠」
...風向きのいい方へ便乗(びんじょう)しようと...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつか風向きが変つて...
林芙美子 「下町」
...風向きは、東から少し北東のほうに変わった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...及び風向きの良い時は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ってなことをやるんだ」「そいつあ新しい」寒笑は風向きが変ったのと本当に趣向だと思うのとで膝を乗り出した...
山本周五郎 「新潮記」
...だいぶ風向きが悪くなったという噂だが...
吉川英治 「江戸三国志」
...海上での風向きも...
吉川英治 「私本太平記」
...そして、風向きにより、武蔵野の草も白くなるほど、灰を降らした...
吉川英治 「平の将門」
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