...轟然たる音響もろとも風を切ってぱっと外にとびだした軽快な一台の艦載飛行機! それこそ柳下空曹長の操縦する一号機であった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...私は風を切って飛んで来たその重い物体を真正面(まとも)に身に受けて向うより先にこちらが仰(の)け反らなければならなかったであろう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...風を切って歩いている...
直木三十五 「南国太平記」
...七兵衛の右の頬のわきおよそ一尺ぐらいのところを風を切って通ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...不意に松葉の中から風を切って一筋の矢が...
中里介山 「大菩薩峠」
...肩で風を切って堤を歩いて行くが...
中里介山 「大菩薩峠」
...柳田平治は肩で風を切って...
中里介山 「大菩薩峠」
...おどろおどろと茂る薄尾花の山科原の中から不意に猛然として風を切って現われたものがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて見付け出した蟷螂君の傍(そば)へはっと風を切って馳(か)けて行く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ぴゅうと風を切って梢を目がけて投げるのであった...
室生犀星 「幼年時代」
...おのれの素面へ風を切って来ました...
吉川英治 「江戸三国志」
...馭者の鞭(むち)は、風を切って、飛び降りた彼の影をビュッと払った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...はッと風を切って木剣が横一文字...
吉川英治 「剣難女難」
...風を切って飛んできた小石に打たれたのである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ヒュッ――と風を切ってきた矢が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...肩で風を切っていれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...風を切ってびゅッと泳いで行き...
吉川英治 「宮本武蔵」
...四風を切って――横に...
吉川英治 「無宿人国記」
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