...あっと云う間(ま)もなく風を切って...
芥川龍之介 「蜘蛛の糸」
...風を切って走った...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...ヒューッと風を切って...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...耳で風を切って廻るんだがな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...肩で風を切って衣裳室へと引返して行ってしまっていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...七兵衛の右の頬のわきおよそ一尺ぐらいのところを風を切って通ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっすと風を切って上って行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...風を切ってその槍を突き出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...肩で風を切って堤を歩いて行くが...
中里介山 「大菩薩峠」
...羽を著けた矢が風を切って飛んでいます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「怪しい奴ッ」飛び降りて追いかけるその顔へヒュッと風を切って飛んで来た狙い捨ての手裏剣(しゅりけん)...
吉川英治 「剣難女難」
...鬼丸包光(おにまるかねみつ)の大刀が風を切って浪人を見舞ったが...
吉川英治 「剣難女難」
...風を切って飛んだ投げ槍は...
吉川英治 「三国志」
...風を切って飛んできた小石に打たれたのである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...パッと風を切って卜斎の頭上(ずじょう)にふりかぶられた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...肩で風を切って行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どう見たって、一匹でも、蒐(かか)って来られる面(つら)はないじゃアございませんか」七ふたりの六方者(むほうもの)を連れた小次郎の姿が、肩で風を切って、平河天神の鳥居の外へ消えてゆくまで――物陰から北条新蔵は見送っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...風を切ってびゅッと泳いで行き...
吉川英治 「宮本武蔵」
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