...風をくらって、逃げだしてしまったのでしょうか...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...大人は三丁さきから風をくらって疾走し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「ウヌ! さては風をくらってすがたをくらましおったな! おのれ曲者...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ところで、このケチな野郎がどのくらいお前さんに実意を持っていたかという証拠を、もう一つここで生(しょう)のままごらんに入れる段取りになるべきなんだが、風をくらって、つい、そいつを一つ取落したのが不覚の至り...
中里介山 「大菩薩峠」
...十日の日もあと一刻(いっとき)で暮れますぜ」「その暮れるのを待っているんだ」「風をくらって逃げたら?」「大丈夫...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...風をくらって逃げましたよ」ガラッ八は唇を噛んで口惜(くや)しがります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...風をくらって退散したのに...
吉川英治 「三国志」
...小屋の前からさッと一陣の風をくらって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どうやらすでに風をくらって...
吉川英治 「神州天馬侠」
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