...ガンベさんが取りなすように三十恰好(かっこう)に見える立派な奥さん風の婦人と西山さんとの間にいて...
有島武郎 「星座」
...彼は西洋風の服装をなし...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...怪気(あやしげ)な画や「豊年万作」などの字を書いた古風の行燈(あんどん)や提灯が掲げてある...
石川啄木 「鳥影」
...時節(をりふし)のきはみなき欝憂は池に映(うつ)ろひ落葉(らくえふ)の薄黄(うすぎ)なる憂悶(わづらひ)を風の散らせば...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...風の少しもない夕がたでないと...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...そのガラスの廻りにへばりついている人には若い京都風の男もあれば妻君を携帯している東京風の男もあった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...籬に觸るゝ夕風のそよとの頼(たより)だになし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...風のごとく襲いかかり...
太宰治 「畜犬談」
...大阪風の町娘の姿のうちにも...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...日本画風の繊細な感じに富んだ手や脚に惑溺(わくでき)していた...
徳田秋声 「仮装人物」
...政治家風の空頼みが今回国民に多少の期待を吹き込んだということも...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...梢を渡る風の音と...
直木三十五 「南国太平記」
...わたくしは唯墨堤の処々に今なお残存している石碑の文字を見る時鵬斎(ほうさい)米庵(べいあん)らが書風の支那古今の名家に比して遜色(そんしょく)なきが如くなるに反して...
永井荷風 「向嶋」
...沙漠を渡る風の涼しい...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...イタリー風の彫刻をした時計掛にかかってのっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...江戸風の化粧をして...
森鴎外 「安井夫人」
...何をしとるんだ」刑事風の男がそばへ寄って来た...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...それも鴻家(こうけ)の阿嬢(おむすめ)を助けて上げたい一心だけで生きていたが――今は、そのことも、頼む者に頼み果てたし、あなたという者をこの世に見出したので、思い残りは少しもない」老僧はそう云い終ると、風の如く、塔の中へ影をかくした...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索