...思想感情の如き抽象を經たる具象との間には顯著なる一つの差別がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...雨脚は濁らぬが古ぼけた形で一濡れになつて顯はれたのが...
泉鏡花 「遺稿」
...顯し申し上げたあなたがお送り申せ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
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稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...未だ文筆の人としては左までに顯はれざりしラロシフコー公爵其人なりとす...
太宰治 「ラロシフコー」
...山縣侯は政治家として今尚ほ顯勢力を有するの人に非ず其思想は時代の精神に後れ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...往々大激論大爭議の壇上に於て顯著なる成功を博し得ること多し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これは單に韓非子の顯學篇などに云ふところの派のみならず...
内藤湖南 「支那目録學」
...(略)その作舞姫は小説家として氏の名を顯著ならしめたり...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
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仁科芳雄 「日本再建と科學」
...隱れたるものはますます顯はとなるであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...客體は主體を表現し盡し主體は殘る隈なく顯はとなることによつて...
波多野精一 「時と永遠」
...これは歴史的にはキリスト教の世界において特に力強き原理的主張を見特に顯著なる術語的理論的表現を遂げたが...
波多野精一 「時と永遠」
...「啓示」は隱れたるものが顯はになり超越的なるものが内在化することである故...
波多野精一 「時と永遠」
...神聖者を顯はにする象徴となるであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...おのづから顏色(かほいろ)に顯(あら)はるれば...
樋口一葉 「われから」
...午前は満鉄の泉顯藏氏と赤木氏とに案内して頂いて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...組織によるいろいろの文化對策も地方行政の顯著を見ないのも...
吉川英治 「折々の記」
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