...其の形を顯はさなかつた...
泉鏡花 「遺稿」
...救助船(たすけぶね)で濟度(さいど)に顯(あらは)れたやうに見(み)えたんです...
泉鏡太郎 「艶書」
...六 幽と顯とに以下...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その御名を顯さむと思ほして歌ひたまひしく...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...オホモノヌシの大神が御夢に顯れて仰せになるには...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ダリユシカの赤(あか)い寐惚顏(ねぼけがほ)が顯(あら)はれる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...維盛・重景の退(まか)り出でし後に一個の少女(をとめ)こそ顯はれたれ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...いでや二十餘年の風雨に鍛へし我が技倆を顯はして...
高山樗牛 「瀧口入道」
...是だけの公益を保護し臣民を保護する所の憲法々律が顯著なるにも拘らず...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...神に就きて知られたる事柄は彼等において顯はなり...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...あはせて日本人の面目を海外に顯揚したのであるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...討論家として卓越なる能力を顯はしたり是れ實に彼れが成功の第二原因なり彼れの討論は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これは單に韓非子の顯學篇などに云ふところの派のみならず...
内藤湖南 「支那目録學」
...苟も其術を顯はして其宗を立つるに足りさへすれば...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...私の感覺はただ顯微鏡の小さな孔から映つてくる鬼蘭の...
南部修太郎 「疑惑」
...あまりに顯著であつて...
西田幾多郎 「井上先生」
...を顯はにするのに應じて...
波多野精一 「時と永遠」
...そしてその際彼でないところの存在者及び彼自身であるところの存在者が彼にとつてつねに既に顯はになつてゐるといふことが含まれてゐる...
三木清 「歴史哲學」
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