...彼は此等のものを默殺若しくは顧眄して過ぎた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それは彼が曾て批評家と云うものを顧眄して過ぎた短い文章に關するものであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...後(うしろ)の方を顧眄(ふりかえ)ってきょときょととしたが...
田中貢太郎 「虎杖採り」
...また足をゆるめて顧眄ったが...
田中貢太郎 「虎杖採り」
...顧眄を送るもの右なるは越後の妙高山にして...
長塚節 「草津行」
...宇宙の大法則に引きずられて彼は今こゝに衆人の冷たい顧眄(ながしめ)を慕うて来た...
平出修 「夜烏」
...潜水服を著(き)たお伽噺(とぎばなし)の怪物の顧眄(みえ)をしながら腐つた紅(あか)いダリアの花に取り縋(すが)る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...道士は予等の為めに祭典の日に用ひる華文紅錦の道服を著けて顧眄(こべん)の態を為して見せた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...互いに顧眄(こべん)の心があるので...
吉川英治 「三国志」
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