...近頃になつても一つも類がないやうです...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...ともかくそれによって当時の物化学に貢献したところは他に比類がないと云(い)ってよいのでしょう...
石原純 「ラヴォアジエ」
...殊に今日まで褪色(たいしょく)もしないでいる紺青臙脂(えんじ)の美は比類がない...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...日本人の作家には全く類がないくらいの...
太宰治 「狂言の神」
...「類がないと言ってもいい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...二人の日本画家は世界に類がないという意味で国家的存在である...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...やはりあきれ返るほど恩知らずである! 類がないほど恩知らずである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...この森林の美というものが天下に類がないね……尤(もっと)も...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっと他に類がないであろう...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...こういう書斎は、ほかに類がない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...日本に類がないばかりでなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...書類がないと夫人は動けません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...類がないと思っていても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...他に親類がないので...
森本薫 「女の一生」
...どの物にも煩瑣(はんさ)な分類がない...
與謝野寛 「南洋館」
...類がないんだから」――彼女は思い出したように――「おはいりなさい...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...まず比類がないといってよいであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...実に世界に比類がない...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索