...殊に図中頼朝の坐像の美しさは比類がない...
伊丹万作 「映画と民族性」
...中をあけてみると肝腎(かんじん)の重要書類がない...
海野十三 「暗号の役割」
...また東京市ほど小売相場の不同な所は他に類がない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...殊に今日まで褪色(たいしょく)もしないでいる紺青臙脂(えんじ)の美は比類がない...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...不折の一番得意で他に及ぶ者のないのは『日本』に連載するような意匠画でこれこそ他に類がない...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...二人の日本画家は世界に類がないという意味で国家的存在である...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...この森林の美というものが天下に類がないね……尤(もっと)も...
中里介山 「大菩薩峠」
...モーツァルトの天才ぶりの鮮やさは後にも先にも類がない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...お分かりですね」「でも必要な書類がないと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...とにかく月樵ほどの画かきは余り類がないのであるのに...
正岡子規 「病牀六尺」
...全く他に比類がない...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...奨励のあったためか仙台領にはいたるところに数学が普及して和算家の多かったことは他にほとんど比類がない...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...一寸類がないのではないかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これまでの卒業論文には余り類がないと云うことであった...
森鴎外 「かのように」
...他に親類がないので...
森本薫 「女の一生」
...しかしもう一度と思って上人の筆になる書類がないかを繰返して尋ねました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...どの物にも煩瑣(はんさ)な分類がない...
與謝野寛 「南洋館」
...まず比類がないといってよいであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索