...近頃になつても一つも類がないやうです...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...海軍でも類がない位であること...
石川欣一 「比島投降記」
...(sich gleich sein = einzig in seiner Art sein)[彼の文體は彼にのみ獨特である(比類がない)...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...日本人の作家には全く類がないくらいの...
太宰治 「狂言の神」
...不折の一番得意で他に及ぶ者のないのは『日本』に連載するような意匠画でこれこそ他に類がない...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...「類がないと言ってもいい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...二人の日本画家は世界に類がないという意味で国家的存在である...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...やはりあきれ返るほど恩知らずである! 類がないほど恩知らずである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...この森林の美というものが天下に類がないね……尤(もっと)も...
中里介山 「大菩薩峠」
...モーツァルトの天才ぶりの鮮やさは後にも先にも類がない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...こういう書斎は、ほかに類がない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...どの時代にもあまり類がない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...しかもそれさへ上田秋成の「春雨物語」を除いては他にちよつと類がないのではないかと思へる...
堀辰雄 「「貝の穴に河童がゐる」」
...とにかく月樵ほどの画かきは余り類がないのであるのに...
正岡子規 「病牀六尺」
...一寸類がないのではないかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...類がないんだから」――彼女は思い出したように――「おはいりなさい...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...その堅実なること実に比類がない...
和辻哲郎 「鎖国」
...実に世界に比類がない...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索