...その中では反対に雑種の生成が顕著に成功する...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それの最も顕著に現はれるのは算術である...
石川啄木 「二筋の血」
...この潜在意識によるモンタージュの方法は連俳において最も顕著に有効に駆使せられる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...勿論これはこの批評家の「自分」なる個性が顕著になるということと少しも矛盾はしない...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...これ等の諸対立が歴史の展開に従ってこの二列の哲学イデオロギーにまで愈々顕著に集約されて行くのが現在の事実なのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その盛り上った思想や哲学は実に鮮かに顕著にすけて見える...
戸坂潤 「読書法」
...非常に顕著に芸術的である場合にのみ起る...
中原中也 「芸術論覚え書」
...霜柱は関東地方の赤土に最も顕著に出来やすいもので...
中谷宇吉郎 「雪」
...「山田長政」や「虎」の絵にはその「掴んだ」と云ふ感じが顕著に出てゐる...
長與善郎 「青銅の基督」
...教育の功果はいよいよ顕著になってくる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...最も顕著にその実例を見ることができる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...問 いかなる種類の過去の作に工藝の「健全な美」が最も顕著に現れているか...
柳宗悦 「工藝の道」
...例えば距離が変化を顕著にすることなどは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...乱雑を加え狼狽(ろうばい)の状を顕著にする以外に...
柳田国男 「雪国の春」
...しかし杉苔にこれほど顕著に現われている相違は...
和辻哲郎 「京の四季」
...宗麟受洗の前後にはこの態度はますます顕著になり...
和辻哲郎 「鎖国」
...もちろん著者が顕著に個人主義的傾向を持つことは覆い難い...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
...白鳳美術においてはすでに顕著に推古様式との原理的な分離が見られる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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