...消耗熱の発疹も顕著になり...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...このフィンランドの伝説ほどにこれが顕著に現われているのは珍しい...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それが顕著に現われている...
石原莞爾 「戦争史大観」
...屹立する感傷と珍奇なる言語とを振りかざしている――それも顕著に...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...破綻はますます顕著にならざるを得ない...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...岡村君の数学に対する低能の程度はその時分からいよ/\顕著になり始めて...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...この潜在意識によるモンタージュの方法は連俳において最も顕著に有効に駆使せられる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...なる程小林は殆んど凡ての意図を一応かなり公平に無私に理解出来る理知的な文芸批評家だから、他人と喧嘩すべく無意味な興奮にかられるような心配はまずないが、それでも少なくとも私は、何かに向かって吠えている彼を至る処に、顕著に見出す、之は私の錯覚ではないだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その盛り上った思想や哲学は実に鮮かに顕著にすけて見える...
戸坂潤 「読書法」
...教育の功果はいよいよ顕著になってくる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...似た自然現象が場所によって解釈が違うことは次に顕著に示される...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...どうやら望ましくない形勢がかなり顕著にあらわれていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...問 いかなる種類の過去の作に工藝の「健全な美」が最も顕著に現れているか...
柳宗悦 「工藝の道」
...宗麟受洗の前後にはこの態度はますます顕著になり...
和辻哲郎 「鎖国」
...地方からまれに上京する者にはそれが顕著に感ぜられた...
和辻哲郎 「城」
...もちろん著者が顕著に個人主義的傾向を持つことは覆い難い...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
...白鳳美術においてはすでに顕著に推古様式との原理的な分離が見られる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...古い日本人にはお伽噺への傾向は顕著に存していた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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